時間の浪費という事を意識すると見えてくる、相手の時間を大切にしない人は自分の時間も大切にしてないという事

こんにちは、内藤正風です。

今日は午後から夜まで神戸の教室に行きますので、それまでにブログアップをしておこうと思います。

時間は無限のものではない

自分自身が60歳という年齢を目前にしているから余計にそう思うのかもしれませんが、最近私がつい気になることの1つに、「時間」があります。
終わりの時間を指定していない会議、思いついたように度々開催する急な会議、相手の家庭事情を加味しないスケジュール、終わりの時間を守らないお稽古などなど。

時間って目に見えないので、どれだけ消費したとかそれがどれだけの価値あるものなのかってわかりにくいですが、実はこの世の中で時間が一番高価なものではないかと私は思うのです。だって時間は二度と取り戻すことはできないのですから。
例えば今日9月28日(水)の午前9時~10時は、もう二度とないのです。
これはどんなにお金持ちであっても過ぎてゆく時間を買い戻すことはできません。そしてどんなに若くても同じ日時をやり直すことはできないのです。

人の時間を「浪費」することが無い様に

自分1人で自分の時間をどう使おうとその方の勝手です。あるいは個人的にお友達と過ごすという事もその方の自由です。
しかし会議やお稽古や打合せというようなものは、人のスケジュールで予定が決まり必ず自分以外の存在がそこにあって成立するものです。すなわち自分の時間だけではなく他の人の時間も消費しているという事に他なりません。
なので私は、会議やお稽古や打合せを行なう時には、相手の時間を浪費させてしまうような事が無い様に意識しなければならないと思います。

例えば終了時間の決まっていない会議なんて、参加する人たちにとっては迷惑極まりないものだと思います。だっていつ終わるのか分からないから、そのあとに予定を入れる事すらできなくなってしまいます。
急な会議もそうです。すでに入っていた予定を変更しなければならなかったり、仮に予定が無いので家族団らんしようと思っていたのに会議のために家族団らんが出来なくなってしまったりするのです。

費やした時間をお金に換算してみたことはありますか

ちなみに私自身も流派の会議などを主宰しますので、皆さんの時間を浪費してしまう事にならない様に、「今日のこの会議ではどれだけの時間(費用)が使われているのかという事を意識するようにしています。
そんな目安に私がしているのは、生涯賃金を調べてそこから算出した生涯賃金時間給です。

ちなみに生涯賃金には中央値と平均値があり、生涯賃金中央値は200,000,000円で、生涯賃金平均値は250,000,000円とのことでした。(中央値は最高の賃金の人と最低の賃金の人の中央の値であり、平均値は全ての金額を足して頭数で割った値になり、世の中のボリュームゾーンが反映されているのは平均値になります。)

生涯賃金(中央値)から見た生涯賃金時給(中央値)

仮に以下のように仮定します。
1日8時間労働✖️週5日=40時間
1日8時間✖️年間250日=2000時間
1年間の労働時間2000時間✖️38年(22歳大学卒業後60歳定年まで)=76000時間

そこで生涯賃金中央値200,000,000円÷76000時間=2631,57894……
生涯賃金「時給」中央値は2632円

もう一方の生涯賃金平均値は250,000,000円ですので
生涯賃金平均値250,000,000円÷76000時間=3,289.47368……
生涯賃金「時給」平均値は3290円
となるという事です。

これらを踏まえたうえで例えば私を含めて5人で参加し3時間行なった会議の場合には、この会議で消費された人生の時間をお金に置き換えてみると、生涯賃金時給平均値3290円×3時間=9870円×5人=49350円という事になります。
なので今日の会議はこの金額に見合うかそれ以上の成果を出すことが出来ているだろうか。それだけの価値があっただろうかという風に、私は検証してみたりします。

ま、この考え方(時間をお金に置き換えてみる)が絶対に正しいものだとは思いません。しかしどなたかに動いて頂くという事が、相手にどれだけの負担をかけることによって成立しているのかという事を、私自身が自覚する目安にすることはできると思っています。

相手の時間を大切にしていない人は、自分の時間も大切にしていない

これは私の勝手なイメージであり思い込みですが、「相手の時間を大切にしていない人は、自分の時間も大切にしていない」と感じる機会がよく有ります。
すなわち
こういう人は、時間に対する概念が甘々なんだなと思いますし、それは自分に対して甘いからこそ人の時間を浪費することに気が付かないし意識が向かないんだろうなぁって思います。

時間は無限ではないし時間は無料でもないという事をシッカリと意識することが、相手に対する優しさや労りにつながるん事なんだと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。