最近のニュースを見て思う、人は気づかない間に自分の好みを相手に押し付けていることがあるという事
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こんにちは、内藤正風です。
いよいよ9月も残り5日となりました。緊急事態宣言もどうやら解除されるような感じになってきていますので、秋のいけばな展ど真ん中である10月からは、まん延防止法下でどのような制限が発出されるかという事が気になるところです。
人は知らない間に自分の好みを人に押し付けている
昨日からのニュースで、眞子様の婚約者である小室圭さんのニューヨークでの様子が報道され、その内容で髪型が長髪で後ろで括っているという報道にものすごい違和感を感じています。
長髪で髪を洗いもせず手入れもしていないような姿ならニュースになるのはわかりますが、きちんと手入れがされ後ろでまとめてあり清潔感のある髪型を殊更にニュースで取り上げるって、どういう意図なんだろうって思うからです。
髪型や肌の色、そして体型などは、その人の個性です。
それをいちいち取り上げてニュースというメディアに乗せるのは、単なるいじめであったりハラスメントの類のように私は感じます。
街中でオバハンが井戸端会議で言っているのではないのです。それなりの立場や力を持った人間や企業がそういうことをしていることに、ものすごい違和感を私は感じるのです。
いけばなでも先生の好みをお弟子さんに押し付けていることがあります
実はこういう事に私が敏感になってしまうのは、いけばなでもそういう事があるからかもしれません。それは、先生が自分の好みを、知らない間にお弟子さんに押し付けているようなことがあるという事です。
例えば色使いって好みですよね。派手な色遣いが好きな方、シックな色使いが好きな方。あるいは、色数少なくまとめるのが好きな方、色数を沢山使うのが好きな方。
確かにその場に相応しいという事はあります。
お葬式の時にお花を生ける場合があったら、赤色や黄色やを多用して嬉しそうな印象のお花にしてはチョット具合悪いですよね。
この様な事はあるにしても、ほとんどの場合、色使いや材料の取り合わせなどはその人の好みによる部分が大きいです。
なのに先生だからと言う事で、自分の好みの色使いや、自分の好みの材料をお稽古に来られている生徒さんに押し付けちゃっては、生徒さん自身が楽しくないでしょうし、先生の顔色をうかがって先生好みのお花を生けるようになってしまっては伸びないですよね。
人の好みにまで口出しをするのは、自分に自信のない人
お花でわかりにくければ、服の好みやアクセサリーの趣味なんて1人1人違っているものですよね。
なのに他の人の趣味が、自分の好みじゃないからと言って、どうのこうのとワーワー言っても、「そんな事ほっといてよ!!」って話じゃないですか。
まあ人の服装やアクセサリーを殊更に取り上げて、雑談の中であれがどうとかこうとか言っている人は、自分に自信がなく、自分に自信がないから許容範囲も狭く、他の人の自分と違うところを認める事が出来ないので、その違うところを攻撃する事で自分の優位性を強調したいだけの人がほとんどだと私は思っています。
先生は自分のミニチュアを育てるのではなく、生徒さんの個性を伸ばしてあげることが大切だと思います
指導者の立場にある先生には、今自分が言おうとしている事は正しく生徒さんを育てるためのアドバイスなのか、あるいは自分の好みを押し付けているだけなのかを、自らでしっかりと考えて判断しなければならないと思います。
先生のミニチュア版を作り上げても仕方ないんです。だって100%真似が出来たとしても、しょせん先生と同じにしかなれないんですから。
そんなところから先生を超えるような良いお弟子さんは育たないですよね。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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