「いけばなで巡る世界旅行」をテーマに開催する ”光風流いけばな展” の作品作りが、盛り上がってきました

こんばんは、内藤正風です。

今日も朝から夜まで光風流本部いけばな教室でお稽古三昧の1日でした。
とはいえ緊急事態宣言下ですので、完全予約制 + 極少人数 + 感染防止策の中での開催なのは言うまでもありません。

7月に開催する光風流いけばな展に向けて、作品の準備が本格化しています

私ども光風流では、流派全体で開催するいけばな展を毎年行なっており、今年はちょうど1か月後の7月10日(土)11日(日)の両日に開催いたします。

1か月後というとまだまだ先のように思われる方も多いと思いますが、いけばなの作品作りで1か月前というのは最後の追い込みに入る感じの時期になります。
構想を練り、必要となる器の手配などもおわり、特別な花材が必要な方はこの注文も完了しており、作品の下生けが本格化するのがちょうど1か月前なのです。

「いけばな展」というと華やかに見えますが、じつは地道な作業の積み重ねなのです

いけばな展はお花を使った作品を展示し沢山の方が会場にお越し下さるので、とても華やかに見えます。
しかし実は、いけばな展の大半は地道な陽の目を見る事のない作業ばかりなのです。
そんな地道な作業を積み重ねるからこそ、華やかに見えるいけばな展当日を迎えることが出来るのです。

企画や準備を1年前から黙々と行なってくださる役員の先生方には頭が上がりませんし、そして作品作りも皆さん3か月前にはそのスタートが切られています。
まさに「段取り八分」とはその通りだと思います。

こんな時だからこそ、いけばなで世界を巡ってみませんか

緊急事態宣言が6月20日まで発令されていますし、解除されたからと言って全く自由になるわけではなく、まだまだ制約制限の多い生活を送らなければなりません。
国内のお出掛けも気を付けないといけないし、食事にも気軽に出掛ける事が出来ない。海外旅行もまだ当分先のことになりそうです。

そんな日常だからこそ、せめて気分だけでも世界に飛び出したいじゃないですか。楽しみたいじゃないですか。笑顔になりたいじゃないですか。
なので今回の光風流いけばな展は、世界に飛び出しちゃいました。

今、本部いけばな教室で皆さんがお稽古されて準備中の作品は、こんな感じになっています。

世界を6つのエリア(6大州)に分けて、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オセアニアにある国々や地域の文化や風習や景色などをいけばな作品で表現します。
なので今回のいけばな展にお越しいただき会場を一巡していただくと世界一周することになりますので、テーマを「いけばなで巡る世界旅行」と名付けました。

光風流いけばな展、乞うご期待ください

会場は例年同様に「イオンモール加西北条 専門店街」において催します。

そして7月9日(金)の午後から、皆さんに公開した状態でいけばなの作品作りを行なう「生け込みLIVE」を行ないます。
花席に器を置いてお花を生け始めるところから作品が完成するまでを間近でご覧いただくことが出来ますので、普段は目にすることの無い”裏”いけばな展を楽しんでいただけます。
この「生け込みLIVE」ですが、毎年見学にお越しくださる方もあるくらい実は隠れたファンの方がおられるイベントでもあります。
ぜひ良かったらお気軽にお越しください。

 

これからこのいけばな展に関連する作品作りの様子やいけばな展の準備状況など、その都度このブログでも取り上げてご紹介させていただきますので、お楽しみになさってくださいね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。