身近な日用品で生ける「簡単いけばな」(スターバックスコーヒーのプリンカップ編)
こんばんは。
今日は朝から夜まで本部いけばな教室で、お花の教室を開催していた、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今日お稽古に来られている常次亜紀さんが、スターバックスコーヒーのプリンを「一緒に食べましょ~」って買ってきてくださいました。
こんなの出ているって知りませんでした。
よくスタバに行っていながらすみません。。。
だって、スタバで食べる物って注文しないから興味なかったし。。。。。
亜紀さんから教わったのですが、、、
今ちまたで話題の一品なんだそうです。
それも、1人2個までしか買えないそうなんです。
カップに書かれているサインが5種類あるそうで、お店で選ばせてもらえるそうなんです。
はい全~部、亜紀さんからの受け売りです。
今日まで全く知りませんでした(笑)
で、私が選ばせていただいたサインはコレ!
卵の風味がムッチャ美味しかったですよ!!
で、今日は「プリン美味しかった~~」って言うことを伝えたいのじゃなくて(笑)、せっかく話題になっているものなんだったら、この器を生かしてお花を飾ったらええんちゃう~~って事で、やっちゃおうと思います。
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身近な日用品で生ける「簡単いけばな」
~スタバプリン編!!!~
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お花を生ける前の準備
まずは食べ終わった器(カップ)を綺麗に洗いましょう。
プリンが入っていたので、カップの内側の隅は丁寧に洗わないと洗い残しが出ちゃったりしますので、要注意ですよ~。
洗い終わったら、カップに半分くらい水を注いでおきましょう。
カップにお花を生ける時の正面は、好きな方を選んで決めてくださいね。
私はスタバマークを正面にしましたが、サインの方を正面にしても良いでしょうし、自由に決めてください。
使うお花の準備
このカップは写真ではわかりにくいでしょうが、かなり小さいです。
なので、使うお花も少なくて大丈夫です。
今回私が用意した材料は4種類。
木の枝が、モモ
緑の葉物が、レザーファン
青いお花が、スイートピー
白いお花が、マーガレット
です。
あとその他に、輪ゴム(少)を1つ用意しておいてください。
お花を生ける(その1)
まず最初に「緑の葉物」の「レザーファン」の寸法を決めてゆきます。
目安としては、カップの直径の3倍くらいの寸法で切ってください。
次にこの切り取った下の部分の1枚だけ枝を残して、他の枝は全て取り去ってしまいます。
こんな風な形になります。
ちなみのこの葉っぱは、先程最初に切った葉っぱと上下になる様にして使っていきます。
先に切り取った葉っぱが下に、後から形を整えた葉っぱが上になるようにします。
レザーファンはコレで一旦置いておきます。
お花を生ける(その2)
次にスイートピーの寸法を決めてゆきます。
私の手元にあるスイートピーは、お花が3輪ついていますので、2輪と1輪に分けて使いたいと思ます。
この枝先の方を2輪にして使い、下を1輪になる様に、お花の付け根で切って上下に分けて使います。
お花を生ける(その3)
今度は、先程切ってパーツにした、レザーファンとスイートピーを手の中で組み立ててゆきます。
お花を生けるので、器に挿すと思われたでしょうが、ここで手の中でレザーファンとスイートピーを組み上げます。
レザーファンの長い葉っぱが一番下に来るようにして、その上にスイートピーを長短をつけるようにして置き、最後にレザ―ファンの小さい方の葉っぱを置くようにします。
で、ここまで出来たら、お花の足元を輪ゴムで縛って固定します。
こんな風に、グリグリ―って巻いてお花が動かないようにしてください。
するとこんな風に、お花の形が決まります。
この状態になったら、足元の不要な部分を切り取って、プリンのカップに生けましょう。
足元を切る寸法の目安としては、下の写真の様に、レザーファンの葉っぱがカップの口にちょうど乗るくらいにして下さい。
足元は、カップの底に付くくらいの寸法にしてあげましょう。
お花を生ける(その4)
先程生けたお花が、これから後に生けてゆく「マーガレット」と「モモ」を挿す土台になります。
まずはマーガレットの咲いているお花と蕾を1輪ずつ挿します。
レザーファンやマーガレットの枝の間に差し込むようにすると、思った角度で留まりやすくなります。
この時に、お花の顔が上を向くようにしてあげてくださいね。
お花を生ける(その5)
そして最後に、モモの枝をお花よりも長い目にして2本挿しましょう。
モモの枝同士がひっついてしまわない様に、角度を変えるのがポイントです。
どうですか。
たった5つの手順で、簡単にお花を生ける事が出来ます。
お花を生ける(番外編)
ちなみに、プリンの外包装に使われていた包装を生かして、カップのお花を包装紙の中に入れると、また違う風情を楽しむ事も出来ますよ。
どうでしょう。
カップが小さいので、少しのお花で十分楽しむ事が出来ますし、テーブルの上やカウンターやトイレなど、気軽にどこにでも飾る事が出来ます。
試してみてくださいねーー。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。