唯一の正解が無くなった現代だからこそ、いけばなを通じて学ぶ「最適解を構築する力」と「経験学習」が人間力を養ってくれるのです
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ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日は、このお正月に何となくぼんやりと思ったことについて書きたいと思います。とはいえ、何となくぼんやりと思っている子段階なので、まとまりのある様に書けるかどうか分かりませんが、その時には笑って許してください。
戦後の昭和は「画一化」がキーワードの時代だった
日本の今の発展は、第二次大戦後の高度成長時代からバブル期にあると私は思っています。戦争に対する賛否はとりあえず置いておいて、第二次大戦前までの日本とその後の日本では豊かさが格段に違っているのは誰の目にも明らかだと思います。
そしてその時代を支えるために必要だったのは「画一化」だと思っています。つまり一つの正解とそれ以外の間違いという考え方です。
企業戦士という言葉があったように、会社の歯車として盲目的に働く兵士がエリート(正解で)、それ以外は変な奴。みんなが家を買い、テレビや洗濯機や冷蔵庫があるお家が普通(正解)で、それ以外は変なお家。お父さんとお母さんがいるのが普通(正解)で、片親は何か問題を抱えている変な家族。いうなればこんな感じです。
1つの正解(多数派)でない人は、徹底的に異端扱いされた戦後の昭和
そんな中で私が生まれ育ってきたのは、父は華道の家元というなんか訳の分からない職業で、家は1軒ではなく神戸と加西にあって父はその日によって行ったり来たりしていて、父も母も高齢で生まれた子供になるのでどこに行ってもおじいちゃんおばあちゃんと孫にしか見られた事が無い、そんな環境でした。
なので私は物心ついた時から奇異の目でしか見られた経験がなく、加えて幼稚園の時から小中学校と徹底的に差別をされて大きくなってきました。
とはいえ物心ついた時からそんな環境に居ましたので、大人とはそんなものだ。学校の先生とはそんなものだ。友達とはそんなものだと思っていたので、特に気になったり苦になったりすることもなかったのですが、そういうのが普通なのではないというのは、高校に入った時に先生や同級生からフラットに見られるという事を初めて体験し、これまで自分が置かれていた環境がおかしかったのだという事を初めて知る機会になったのです。
ちなみにその高校は私立ということもあり一般的な高校とは少し違っており、生徒の個性や自主性を大切にする校風だったので、先に書いたような「画一化」の流れとは違っていましたし、経営者や商店という様な企業戦士ではない家の子息が多く集まっていたので、そういう体験をすることが出来たのだと思います。
唯一の正解が無いのが普通であり、だからこそ「最適解を構築する力」と「経験学習」が不可欠なのです
では日本って、古来よりそんな国だったのかというと決してそんなことはありません。古くは神代の時代には、神々がお互いの長所を生かし短所を補い合い国造りがなされており、絶対的な正解は存在していませんでした。
これはその後、江戸時代まで脈々と受け継がれて来たのですが、明治以降、西洋諸国に追い付け追い越せの考え方の中、西洋の教育や価値観が良しとされることによって、日本が古来より持っていた「正解は1つではない」という考え方が隅に追いやられてしまったのです。
いけばなは約700年の歴史があります。そんな中いけばなが重んじているのは、個性です。つまり10人いれば10通りの作品が生まれるのは普通だという事です。そしてこれは、同じ花材や器を使って生けても、10通りの作品が生まれるという事に外ならず、言い方を変えれば、それぞれの人の見立てや活かし方があるから個性が生まれるという事なのです。
つまり、唯一の正解がないのがいけばなであり、そのいけばなを通じて得る事が出来る考え方こそが、今世の中で求められている、その時その時に応じた「現場での最適解を構築することが出来る力」であり、経験で培われた力、すなわち「経験学習」に他ならないのです。
いけばなが持つその学びの広さは、単なるお稽古事という括りに収まるものではありません。真理を学び思考を柔軟にし人間力を高めるのに、これほど最適なものはないと私は思うのです。
なんか徒然なブログになりましたが、ご理解いただける方が1人でもいて下されば嬉しいです。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




