1人でも反対があったらすべてダメという考え方は、衰退の思考でしかありません

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

一昨日、役員の先生と話をしていて、「イベントのときに動画を撮影するのは、顔が画面に映るのが嫌だという方があったらいけないので、やめた方がいいのではないでしょうか」というご意見がありましたので、「誰か1人でも嫌だと言ったら止めるという考え方はしない方がいいですよ」というお話をさせて頂きましたので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。

世の中には色々な好みや考え方がある

昔から十人十色という言葉がありますように、人それぞれの好みや考え方があるのが普通ですし、私はそういうものだと思っています。
なので先に書いた動画撮影の件に関しても、映っても気にならないという方、映っていいしその動画がYouTubeなどにアップされてもいいという方、映るのはいいけれどSNSなどにアップされるのは嫌だという方。映るのすら嫌だという方などなど、様々な方がおられるのは当然のことだと思います。

そんな中で私たちが前に進もうと思うのならば、皆さんの意見や希望にはしっかりと目や耳を傾けることが大切ですし不可欠なのはいうまでもありません。

反対意見に異常かつ過剰に反応するのは良くないと思います

とはいえ、そんな中で1人でも「イヤだ」という意見があったら、そのこと自体を止めなければならないという考え方は、私は極めて後ろ向きで破壊的なものだと思っています。
例えば10人のうち9人はOKって言っているのに1人が嫌だといっているから、そのことは止めようという考え方をしていると、ほとんど何もできなくなるか、仮にできたとしても可もなく不可もなくというレベルの事しかできなくなってしまいます。

これは特に最近の日本は、反対意見に異常に反応しすぎの部分があるように私は感じています。クレームがあったので止めよう、反対される方があるのでやめようみたいな感じで、自分たちの考えを持って判断するのではなく、何か言われたからやめておこうというある種の「事なかれ主義」な思考や行動が本当に多いと思います。

反対意見に振り回されてはいけないが、少数意見を無視してもいけない

とはいえ、少数意見に耳を傾けず、無視をすればよいなどという乱暴な事を言っているのではありません。まずハッキリといえるのは、「嫌だ」といわれている方に対する対応やフォローは絶対にしなければならないという事です。例えば一番最初の動画の話で例えるならば、動画は撮影するけれどその動画を使用するときには、その方のお顔が前や横から映っているものは使用しないとか、あるいはお顔にはモザイク処理などをしますというようなことです。
少数意見だからと言って、黙殺するようなことがあってはならないと私は考えます。

つまり、自分たちの考えや価値観、目指しているものは、明確にするととも大切にしなければならないと思うのです。そしてその目的達成のために必要な事は執り行わなければならないでしょう。そのような中で色々なお考えや意見が出てくるでしょうから、それには真摯に向き合うと共に対応させて頂きながら、振り回されたり事なかれ主義にならないようにしなければならないと私は思うのです。
とまあそんなお話を、一昨日させて頂きました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。