今週末に開催する展覧会形式の勉強会が、光風流の皆さんにとって「刺激」と「学び」の機会になる事を願っています
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日は良いお天気で、とても気持ちの良い1日でした。って言っていますが、まだ今日が終わったわけでは全然ないんですけどね。(笑)
今週末には私どもで展覧会形式の勉強会を開催するので、皆さんがお越しくださる週末も、こんな風に過ごしやすい天気だったらいいなぁと思っています。
展覧会形式の勉強会では「成長」がキーワードになります
今週末に開催する展覧会形式の勉強会は、その名の通りいけばな展のようにモデル作品を一堂に展示し、そのモデル作品を元に開設を行う形のイベントになります。
そしてこのモデル作品は、光風流で幹部としてご活躍いただいてる皆さんの中から特に選抜された方にその制作を担当していただいているのですが、実はこのモデル作品の制作こそが、この展覧会形式の勉強会における肝というべき部分になります。
どういう事かと言いますと、モデル作品と聞くと一般的には綺麗に出来上がっていれば良いと思われる方が多いでしょうが、綺麗という言葉ほどあいまいなものはありません。
たとえば経験1年目の人から見れば、経験5年目の方の作品は綺麗に感じられることでしょう。しかし経験10年の方から見れば経験5年目の人の作品は未熟な部分を感じても当然ですよね。
なのでこの展覧会形式の勉強会に展示するモデル作品に、私は綺麗な作品は求めていません。
では何を目標にしているのかといいますと、モデル作品を生けられるそれぞれの方がこの展覧会形式の勉強会の前と後で、どれだけの知識と技術を習得し成長することが出来たのかという一点になります。
成長に必要なのは考えながら「繰り返す」お稽古です
知識や技術を身に付け、自分のものになるように昇華させるためには2つの事が不可欠になります。1つ目は繰り返す事、そしてもう1つは考えながら試行錯誤するという事です。
繰り返すというのは、習得するためには絶対に外すことができません。それは「分かった」という事と「出来る」という事の違いといっても良いでしょう。
どの様にしたらいいのか教えを受け「なるほどそうしたらいいのか」と理解をしても、それが出来るという事ではありません。出来るようになるためには繰り返すことによって頭で解っているのではなく身体で解るレベルにまで落とし込む必要があるのです。
いわゆる考えなくても身体が動くというレベルという事です。
そしてこの身に付けてゆく過程というのは出来ない事を習得しようとしているのですから、なぜうまく出来ないのかを考えながら試行錯誤をして、原因を考え仮説を立てやってみるという手順を繰り返してゆくと、的確に成長することが出来るのです。
光風流の全ての人の”刺激”と”学び”になる事を願っています
人間は死ぬまで成長し続ける事が出来る生き物だと思います。そしてそれは自分自身の思考が成長を求め続けている限り可能となる事ですし、逆に出来ない理由探しや自己擁護、あるいは胡麻化そうとするようになったら成長は見込めなくなってしまうのです。
これは光風流のこれまでの歴史を見ていて、私はつくづくその様に思います。そしてそれは今回の展覧会形式の勉強会のモデル作品のお稽古においても、はっきりと明暗が分かれています。
今回の展覧会形式の勉強会が、モデル作品を展示してくださっている皆さんにとって成長の機会となり、そして週末に勉強会に参加されるすべての皆さんにとっての刺激と学びの機会になるように願っています。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。