物事は点でとらえるのではなく線でとらえ、そのうえで検証と思考を行なえば、必ず進歩進化することが出来るのです

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は朝から昼まで会議、そしてお昼ご飯を食べながらまた会議という、会議三昧でした。

そんな会議三昧のなかで、「物事は点でとらえずに線でとらえたほうが良い」という事についてお話をする機会があったので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。

次年度の計画を年末になってから考えたのでは手遅れです

今年も10月になり、次年度の計画について考える時期になりました。とはいえ、来年どうしようか。。と、これから考えましょうという事ではありません。ハッキリ言ってそんなことをしているからその場しのぎ的な思考や行動にしかならないのです。
例えば私ども光風流では毎年色々な事業を行っていますし、つい1か月前にも光風流いけばな展を開催いたしました。そのいけばな展を例に挙げてお話をしたほうがわかりやすいと思います。

いけばな展は、いけばなの作品を展示し皆様にご覧いただく催しです。なので毎年新たな企画を立ち上げて開催しているように思われがちですが、実はそうではないのです。
どういうことかといいますと、私は、いけばな展を終えたら必ず検証を行います。良かった点、思うような成果に結びつけることが出来なかった点、今後に継承すべきこと、今後に向けて改善すべきことなど、ありとあらゆる切り口で検証を行います。そして私自身が考える検証、役員の皆さんが行なう検証、いけばな展に作品を展示してくださった皆さんが行なわれた検証というように、立場の違った視点での検証などもデータとして集めてゆきます。
そうしたうえで、この度のいけばな展について私なりの答えを出してゆきます。

ちなみにここで出す答えは、思い通りになったから良い、思うような成果に結びつけることが出来なかったのでダメというようなことではありません。もちろん誰かが悪いとか誰かのせいだなんて事も全く思いません。
私が出す答えは、今回のことを踏まえて次にどう結び付けてゆこうかという事です。

動機は検証の結果生まれてくる

一般的に1つの事柄について振り返るというと、良い点悪い点などを挙げて、良い点が多かったら「よかったよかった」で、それでシャンシャンで終わってしまい事が多いように思います。
しかし私はそんなことには全く興味がなく、今回の結果を踏まえて、どんな取り組むべき課題があるのか、今すぐ出来ることや行うべき事は何があるのか、将来に向けて自己成長や自己改革のために何を行なうべきなのかということを常に考えています。

つまり、今回行なったいけばな展は、前回に行なったいけばな展を検証した結果からつながってきており、来年行なういけばな展は、今回のいけばな展を検証しそこで見えてきた検証結果に基づいて企画を立案してゆくようになるのです。
言い方を変えれば、前回のいけばな展の結果から今回のいけばな展に結びついてきているし、今回のいけばな展が次回のいけばな展において取り組むべきことの動機になっているのです。

1つのイベントを点でとらえるのではなく、次のイベントに向けて線でつなぎ、思う成果が出たか出なかったかという目先の結果に振り回されたり一喜一憂せずに、毎回の積み重ねの中で改善と改革を積み重ねて進化進歩してゆくことこそが大切だと思います。つまり目の前の成功(点)ではなく、時代の流れの中で成功(線)こそが重要なのです。
今日はそんなお話をさせていただきました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。