光風流のカレンダー7月の作品は、日本昔話の「ぶんぶく茶釜」を ”いけばな” で表現しています

こんばんは、内藤正風です。

「光風流いけばな展 いけばなで巡る世界旅行」の初日まであと9日、生け込みLIVEまであと8日となりました。
いや〜、もうワクワクが止まらなくて、テンション上がりまくりです。

 

光風流のカレンダーは “見て楽しむ“ だけではなく「いけばなを通じた体験」の機会でもあります

光風流のカレンダーは、皆さんにお家にいながら ”いけばな” を楽しんでいただくためだけに発行しているのではありません。
というのも、私はいけばなは単にお花を生けて飾ったり見て楽しむだけではなく、いけばなを通じた色々な体験をすることこそが大切だと思っています。

なので私は光風流の皆さんに、いけばなを通じて体験していただくことができる色々なことをどんどん提供させていただいているのですが、その中の1つとして「カレンダーに自分の作品を掲載して頂く」という事も行っています。

一般的にいけばなの流派から発行されているカレンダーは、その流派の家元や一握りの幹部の人が作品を掲載したものになっています。
しかし私はこのカレンダーの体験こそ、光風流でお稽古されている方にはしていただきたいのです。

写真スタジオでいけばな作品の写真撮影を行う体験。
自分の作品が掲載されたカレンダーを手にする喜び。
自分の作品が掲載されたカレンダーをお友達やお知り合いにも飾っていただく喜び。
自分の作品が掲載されている月が来る待ち遠しさ。
自分の作品が掲載されたカレンダーの1年が過ぎて、カレンダーを捨てることが出来ずに大切にとっておく体験。
などなど。

なので光風流ではカレンダーの作品を担当して頂くのは、幹部、中堅、若手のみなさんに幅広く行なっていただいています。
とはいえ1年には12か月しかありませんので、この体験をしていただくことが出来るのはたった12名の限られた人になります。

だからこそ1人でも多くの方にこの体験をしていただきたいと思いますし、この喜びを感じていただきたいと私は思っており、日ごろ色々な印刷物などに自分の作品を掲載する機会の少ない方にこそこの経験を提供したいと思っています。

7月の光風流カレンダーの作品

そんな光風流の今月のカレンダーのテーマは「ぶんぶく茶釜」になっています。

 

◇作者
済藤 美甫

◇物語
ぶんぶく茶釜

◇花材
ニシキギ(枝)、アマドコロ(葉)、キキョウ(白)、トルコキキョウ(青)、クルクマ(白)、茶釜

◇花態
盛花

◇花器
長方形水盤

◇敷板
組合せ花台

この作品を生けた済藤美甫さんから、作品についての一言

7月のテーマは「ぶんぶく茶釜」です。「ぶんぶく茶釜」に出てくる茶釜は、群馬県館林市にある茂林寺というお寺に現存しているそうです。

茂林寺の本堂は茅葺屋根の山寺の趣があり、お寺の北側には寺沼湿原が広がり、ちょうど今頃は夜になるとヘイケボタルが見られるそうです。そんな山寺の素朴な風情が感じられる作品となるように意識して、お花を生けました。

また作品にちょうど良い大きさの茶釜を用意するのに苦心しましたが、知人が作品のイメージにあう陶器の茶釜を用意してくださったので、作品を仕上げることが出来ました。
この茶釜にも注目してご覧ください。

済藤美甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景

スタジオで写真撮影のためにカレンダーの作品を制作されている済藤美甫さんの様子もご紹介させて頂きます。
音が出ますのでボリュームにはご注意ください。

よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。