自分の日常は他人から見れば非日常なんです。なのでいつもと違うことを意識して行うことが、変化を楽しむ秘訣なのです

こんにちは、内藤正風です。

今日は午前中は出稽古に行って、午後からは「光風たより5月号」の校正をしています。

多分一般的には、印刷物の校正なんて作業は日常生活の中には無いのが普通なんでしょうが、これ実は、じ~っと見ていると間違っていても気づかないことってよくあるのです。思い込みで読んでしまっていたり完全な見落としだったり、原因はいろいろあるんですけどね。
なので気分転換と脳みそ転換もかねて、ブログを書いています。

自分の日常は、他の人からみれば非日常なんです

私は「非日常」なんて、そんないつもいつもあるもんじゃないと思っています。

例えばホテルのレストランでの食事に行ったとします。3カ月に1回とか半年に1回行くから、”うわ~!”って思うんですよね。これ毎日の夕食をホテルのレストランで食べている人にとっては、ただの日常でしかないのです。
なので逆に、いつもホテルのレストランでご飯を食べている人が、たまに安もんの居酒屋とかに行くと”うわ~!”って思うんですよね。

すなわち自分の日常は、他の人から見れば非日常だってことなのです。

高級車も、1カ月も乗ればただの車

車なんていい例です。
自分の欲しかった車を買って乗り始めたときは本当に嬉しいものです。しかし1カ月も乗るとそれが日常になってしまうので殊更に何か思う事なんてなくなってきます。

なんなら車なんて外から見ているから、お~ベンツや~~!とか、BMWや~!!とか、マセラティや!!キャデラックや!!!とか思うし、いいなぁ~とかって思うのです。
毎日同じ車に乗っていたら装備もそんなに目新しさも感じなくなりますよね。革張りのシートなんて毎日座っていたら一緒です。電動のシートもテレビもクルーズコントロールも暫くたったら特に目新しくもありません。
ただの日常がそこにはあるだけになってしまうのです。

いつもしていること、あるいはいつのもルーティーンになっている事が日常なんです。

人の日常なんて、そうそう目新しい事なんて起こりません。

毎日目覚めたら知らない家にいる。毎日駐車場に行ったら自分の車が見たことない車にかわっている。毎日殺人事件や誘拐事件や色んな犯罪に巻き込まれる。毎日行ったことのないお店でご飯が用意されている。毎日家に帰ると見たことない人が家族としている。。。

ええ、こんな事が起こる毎日だったら、たぶん頭おかしくなって死んぢゃいます。(笑)

「非日常」は勝手に生まれてきたり起こるのではなく、自分で作り出すもの

私は「非日常」は自分で演出というか、意図して作り出すものだと思っています。
だってそもそも「非日常」なんて、先に書いたようにそういつもいつもあるもんじゃないんですから。
ってか、いつもあったらそれは日常ってことなんですから。(笑)

いつも行っている場所に、いつも通っているのと違う道を通って行ってみる。いつも車に乗って行っている場所に電車で行ってみる。
・・・これだけでプチ遠足気分を味わえます。

起きる時間を1時間早くしてみる。
・・・毎日見ている景色の違う表情を発見できます。

部屋で食べている朝食や夕食を、お庭やベランダで食べてみる。
・・・リゾート気分を味わえます。

いつもより1時間はやくベッドに入る。
・・・ゆっくりとした一日を過ごしたような気分になることができます。

「単調だ」とか「変化がない」って言われている人は、自分で変化をなくしたり単調にしているだけなんです。
なので「非日常」は、ちょっと自分の生活のリズムを変えたり、いつもしている事をあえて行わないようにするだけでも生まれてくるのです。
こんな今すぐできる事から始めてみませんか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。