今年の「光風流いけばな展」の準備を ”人海戦術&総力戦” で行なっているのは、光風流の皆さんの笑顔が見たいからです

こんばんは。内藤正風です。

今日は光風流本部いけばな教室において、10月に開催する「光風流いけばな展」で使用する ”額縁型の花席” を製作する作業を行ないました。

地味な作業ほど、体力とヤル気を持っていかれちゃいます

今日は朝から役員の先生方がお集まりくださり ”額縁型の花席” の着色作業を行ないました。

「着色作業」っていっても、単にペンキを塗るだけでは綺麗な仕上がりにならないのをご存知でしょうか。
今回の ”額縁型の花席” はベニヤ板で制作しているので、表面には釘の跡の凹みがあったり、接合部分の僅かな浮きがあったり、ベニヤ自体の傷があったりするので、そのままペンキを塗っても綺麗には仕上げることが出来ないのです。

なので傷や凹みのある部分にはパテを塗って補修をしたり、接合部などで出っ張っているところはカンナで削って調整したりという作業が不可欠になってきます。

この作業、実は地味でコツコツとやらないといけないので、結構体力とやる気を持っていかれちゃうんです。

人海戦術 & 総力戦 で取り組んでいます

こういう作業は、1人とか2人とかで行なってもなかなか捗らないですし、ただひたすら辛いだけになっちゃいます。

なので今日は、光風流本部の役員の先生方の総力戦で作業を行ないました。
おかげで一番しんどい辛い部分の作業を乗り越えることが出来ました。
本当に役員の先生方ありがとうございました。

こんな作業をしようと思う理由はただ1つ。皆さんの喜ぶ顔が見たいからです

ここまで読まれた方の中で、なんでそんな面倒くさいことするの?って思われた人もあるでしょう。あるいは、そんなの外注に出しちゃえばよいのに。。。って思われた人もおられると思います。

そうなんです。ハッキリ言ってお金で済ますことも出来ちゃうのです。
けれどなぜそんな風にせずに、役員の先生方が手弁当でこんな大変なことをしてくださっているかというと、理由はただ1つです。

それは、「光風流の皆さんに喜んでもらいたい」から。「喜ぶ笑顔が見たい」から。にほかなりません。

外注に出しちゃえば役員の先生方はしんどい思いをする必要もありません。時間を調整して作業をする必要もないのです。
けれどそれでは、外注費用がいけばな展に作品を出瓶してくださる皆さんにそのまま転嫁されてしまうので、そんな費用をご負担いただかずにいけばな展を楽しんで頂くことが出来るようにしたいという役員の先生方の熱い思いなんです。

あっ、けれど誤解しないでくださいね。いけばな展に作品を出瓶してくださる皆さんに感謝してほしいとかそんなことは全く思っていませんから。
そうではなく、今回の ”いけばな展” を楽しんで頂き、笑顔になっていただくことが出来たり喜んで頂けたらそれが何よりもうれしいのです。

完成に向けて光明が見えてきました

あとはとにかく作業をコツコツと行なうのみです。
1つやれば1つ完成、2つやれば2つ完成、これを積み重ねてゆくだけです。

明日もまた朝から作業を行なうのですが、役員の先生方お世話になりますがどうぞよろしくお願いいたします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。