先日、中国海南省において開催した「光風流いけばな展」の事を、中国支部長の林暁甫先生がネットにアップして下さったので訳文もつけてブログで紹介させて頂きます
こんばんは。内藤正風です。
先日、中国の海南省において開催した「光風流いけばな展」の事を、中国支部長の林暁甫先生がネットにアップしてくださいました。もちろん中国語で(笑)
ぜひ日本の皆さんにもご覧いただきたいと思い、林支部長に翻訳をお願いしましたので、原文と翻訳とを私のブログでご紹介させて頂きます。
“东瀛花影 九州琴韵” ——2018日本光風流花道作品展&中日文化交流活动圆满结束!
(訳文)
“東洋の花影 九州の琴韻”(九州は古代中国、東洋は日本の代名詞)
2018年光風流いけばな展 & 日中の文化交流活動を成功の裡に終える事が出来ました
本土草木 东瀛技法
琴茶筝箫 绕梁助兴
繁疏之美 缘于诚敬
和合惠技 源远流长
南国海南省のお花を使い、日本のいけばなの技法を用いて、その魅力を引き出す光風流いけばな展
いけばな展の会場では中国古琴の音色が漂い、中国茶道の手前が披露され、日本と中国がともに楽しむ
会場内に展示された作品の凛とした花や馥郁とした花などの美しい姿に、敬意と感動の心が自然に芽生え
光風流が大切にしている和合・恵み・技がそこにはあり、私達の修養の指針として指し示されているものに他ならない
2018年4月21日、22日,
在日本光風流派家元内藤正風先生和光風流派中国支部暁甫花道教室 暁甫老师的带领下,从日本远道而来的8名本部会员和中国支部13 名学员经过齐心协力的合作和精心准备, 成功地举办了一场彰显诚敬和工匠精神的花道作品展。
日本より光風流家元内藤正風先生をはじめとする8名の先生方が訪中してくださり、光風流中国支部の林暁甫先生と13名の生徒さんたちと一緒に、2018年4月21日22日の両日、光風流中国支部いけばな展を盛会裏に開催しました。
本次活动得到华润置地(海南)
有限公司和海南天竺琴筝文化传播公司的协助,席间, 中国传统的琵琶、 古筝等乐器及中国茶道引起了日本花道老师们的浓厚兴趣, 而由日本花道老师主讲的插花体验课也让华润置地的海南业主和中国 银行VIP客户近距离感受了日本花道的魅力;中日文化双璧互映、 相得益彰,为适逢建省三十周年的海南省献上了一份美好祝福!
今回の「光風流中国支部いけばな展」は日中文化交流のイベントとして開催し、「華潤不動産(海南)
中国琵琶や中国古琴、そして中国筝の演奏や中国茶道のお手前は、
またいけばな展に合わせて開催した「体験教室」では、
また今年は海南省
此次花道作品展吸引了数百人前来观看,几片鸟巢蕨、鸢尾叶,
一两棵桂花盆栽,经日本花道师的手就能营造出令人神往的意境, 让观众叹为观止;华润公司关于本次活动的报导阅读量近千, 线上报名积极踊跃,大大超出了预期, 这也正说明了随着人们生活水平的提高,高水平、 高品质的精神产品正受到越来越多的关注。
今回のいけばな展には数百人の方がご来場くださいました。
花を用いるだけではなく、谷渡りや杜若、木の枝ものを素材としたいけばな作品は、光風流を学ぶ日本の先生方や中国支部の生徒の手によって味わい深く趣のあるものになっており、来場された皆さんを驚かせました。
スポンサーの華潤会社が自社のインターネットサイトに掲載したこのいけばな展の記事へのイイネは千人近くに達し、いけばな
这个浓浓的和风作品让观众倍感亲切,藤本和甫老师在精致的屏风和榻榻米花台之间用一根红色的和服束绳连接起来,代表了满满的祝福和期待,让人不禁驻足停留。
この和の雰囲気が漂う作品は、見る人の心が和みます。藤本和甫先生の作品は小ぶりな屏風と畳の花台、扇や赤い紐を使って、中国支部への祝福と期待の気持ちを込められた素晴らしいもので、来場者は思わず足を止めて見入っておられました。
艺术不分国界,中国和日本一衣带水,拥有相似的东方审美基因,
传统文化一脉相承,不可分割, 花道属于追求高品质生活的每一个人!
芸術には境はありません。ましてや中国と日本は一衣帯水の国であり、
光風流のいけばなは、中国でレベルの高い生活を求めている人たちに求められるのは間違いありません。
光風流家元内藤正風先生为光風流中国支部初级学员颁发证书。
家元先生より中国支部の皆さんへ許状の授与が行われました。
花道课程为阶梯式,万事开头难,迈出标志性的第一步很重要!
いけばなは一段ずつステップアップして学んでゆきます。全ての事が最初は難しいかもしれません。しかし第一歩が何よりも大切です。
暁甫花道教室学员郭少云现场分享一年多来学习花道心得:
学习花道不仅改变了自己的心态, 还促进了家庭成员间沟通和培养了孩子的观察力, 让家庭更和谐有爱。
許状をいただかれた7人を代表し、林暁甫社中の郭少雲さんが謝辞としてお稽古をはじめられて1年半のご感想と思いを話されました。
「いけばなを習ってから家族のコミニュケーションが増え、
家元内藤正風先生现场插花演示。
内藤正風家元のデモンストレーション
插花之前必须往花器里注入适量的水。
水之于花如同空气之于我们人类,植物是有生命的,需善待呵护。
いけばなではお花を生ける前に必ず花器にお水を注ぎます。それは、お花にとってお水というのは我々人間に欠かせない空気のような存在であり、植物の命も大切に取り扱わなければならないという事を表しているのです。
日本花道独有的技法生花手法三才格,花材为盆栽的桂树。
天地人三才配置营造出立体空间,体现人与自然合二为一的生命哲学。
いけばなの特徴的な生け方である三才格を、"桂の木"をつかってデモンストレーションしました。
この三才格とは天・地・人の三つの枝の働きで立体の空間を作ることによって、天地自然の理を表現するものです。
插花体验课由藤本和甫老师主讲,由暁甫老师担任日语翻译,
详解插花步骤,每2-3名学员配1名老师和翻译在旁指导, 确保所有体验者掌握每个细节。
いけばな体験教室は藤本和甫先生の指導と林暁甫支部長の通訳により行われました。
初めていけばなに触れる皆さんにも解りやすいように詳しい説明を行うと共に、体験されている人2名~3名に指導者1人と通訳がついて、体験されている皆さんにしっかりとお花を生けて頂く事が出来るように体制を整えました。
藤本和甫老师与暁甫老师合作的玄关大型作品
藤本和甫先生と林暁甫先生による玄関花の大作
插花用的土陶大缸是奶奶用了大半辈子的腌菜缸,
暁甫老师特地从海南文昌老家的残垣断壁里挖掘出来, 如今绽放出新的光彩和赋予了新的生命。
壺は林暁甫先生のお祖母様が使われていたお漬物用の甕です。この甕は林暁甫先生がこの度のいけばな展で使いたいと思い、お祖母様が以前に住まれていた田舎の壊れた建物の中から掘り出されて新しい命を与えられたものです。
菅生順甫先生的生花作品:短三管
菅生順甫先生の作品:短三管
花器小巧精致,
利用花叶三角梅的自然生长弧度营造出意味深长的意境。
単三管はとても小さな花器で、材料の自然な枝振りを利用して生けられた趣のある作品です。
今榮明甫老师作品:二管 鸟巢蕨
今榮明甫先生の作品:二管 谷渡り
家元内藤正風老师作品
家元、内藤正風先生の作品
花器为2001年为纪念光風流创流40周年定制的方形花瓶,
瓶身图案似飞扬的墨汁,故名墨流方瓶,为亀山烧窑定制。
花器は光風流創流40周年に制作された特別なもので、亀山焼の墨流しと言う四角形をした壺です。
山口蓉老师作品
山口蓉先生の作品
此款竹状花器为日本传统工艺漆器名店祖雅堂制作。
祖雅堂制作的漆器温润、手感好,日久弥新, 是日本手工匠人的卓越代表。日本全国各地都设有分店。
この竹の形をした花器は、日本の伝統的な漆工芸品のお店「祖雅堂」において制作されたものです。見た目だけではなく手触りもよく、
暁甫花道教室学员作品
暁甫花道教室生徒さんの作品
首次参加花展,暁甫花道教室的每一位学员都全情投入、精心准备,
不负此心。
初めての花展でしたが、生徒さんたちは全力を上げて準備し、素晴らしい作品になりました。
完美绽放的背后必有执着努力的人们。让我们看看那些身影吧!
いけばな展の成功の裏では、全ての生徒さんたちが頑張りました。その姿もご紹介させて頂きます!
暁甫花道教室学员在老师指导下进行作品创作。
暁甫花道教室の生徒達が作品の生け込み中の様子です。
日本老师在盆栽市场选材。
日本の先生方はお花屋さんだけではなく鉢植え屋さんにも行って材料を探されました。
从晚上七点一直工作到深夜,
直到所有作品完成返回酒店已是凌晨1点。
夜7時から行った日本の先生方の生け込みは夜中まで行われました。すべての作品が完成してホテルへ戻ったのは夜中1時でした。
让我们记取这一刻!
この一時は絶対に忘れられない思い出です!
一切,皆源于诚敬和热爱!
この成功は、すべて皆さんの敬意と愛のおかげです!
——光風流中国支部
2018年5月
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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