「いけばな」は花を飾る事が目的ではなく、飾ったお花でどんな楽しい物語が生まれるかが大切なのです。
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こんばんは。光風流家元 内藤正風です。
今日は朝から、姫路にあるヤマヒロさんのモデルハウスで写真撮影をしてきました。
私がモデル。。。。。なわけはなく(笑)
いけばな作品の写真撮影です。
モデルハウスのありとあらゆる場所が、ってか全ての場所や空間がお花を飾れるので、こんな変な態勢での写真撮影も珍しくありません(笑)
詳しくはまだお知らせできないのですが、撮影を開始して今回で三回目になります。
朝から午後まで一日時間を取って撮影しますので、いつも色々なお話をしながら和気あいあいと進んでいます。
特に昼食の時間は色々な話が飛び出して、かなり刺激的な時間でもあります(^^)
そんな中で今日は建築業界の方と私達って同じだよねって事で話が盛り上がりました。
建築業界は家を売っているのではなく、その家を通じた楽しく幸せな生活を提案しているのであり、いけばなもお花を家に飾る事ではなく、お花がある事で得られる楽しく幸せな生活を皆さんに提案しているのです。
いけばなには二つの側面があります。
一つは、お花を生ける人自身が楽しむ側面と、もう一つは、飾ってあるお花を見て楽しむ側面です。
そのどちらの側面から見ても、お花がお家に飾ってある環境だからこそ、お花を愛でるという習慣が家族の皆さんに知らず知らずのうちに身につきます。
これはお花を生けれるか生ける事が出来ないかではなく、また興味があるとか無いとかと言う事ではなく、日常の生活の中にそういう要素が有るか無いかと言う事によります。
お花を愛でる習慣が無い人は、目の前にお花が飾ってあっても視界に入りません。視界に入っているのですが全く関知しないのです。
何かの本で「お花はその国(人)の文化的な素養を測るバロメーターだ」と言う言葉を目にしたことがあります。
たしかにそう思って見ると、例えばホテルに泊まった時によくわかりますよね。
安いビジネスホテルに泊まったら、フロントにすら生のお花は飾ってありません。
少しいいホテルに泊まると、フロントやロビーに生のお花が飾ってあります。
もっといいホテルに泊まると、お部屋にも生のお花が飾ってあります。
お花を飾るっていう事は、部屋の雰囲気が変わるというような単なる装飾と言う事だけにとどまらず、リラクゼーション効果や、花の匂いや色から得られる効果、生のお花は運気のアップになるという事など、日本式に言うならば「おもてなし」であり、世界的に言うならば紳士淑女の素養であり、ある種の格式であると言えるものです。
まあ平たく言うならば、551蓬莱のCMのように、
有るとき~!!!
無い時。。。。。
は省略して(笑)
みたいな感じです。
「いけばな」は花を飾る事が目的ではなく、飾ったお花でどんな楽しい物語が生まれるかが大切なのです。
お花がある事で、そこから生まれる会話。
その会話から得られる学びや気づき。
ある時の効果を上げればキリがありません。
お花のある事で生まれる、楽しい時間。
お花がある事で生まれる、心の豊かさ。
お花がある事で生まれる、幸せな空間。
もっともっと私の周りにいる皆さんを、笑顔にあふれさせたいですし、それこそが私の幸せでもあります。
さぁ、今年も最後までガッツリゆきますよ!!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。