お客様に “自分は何ができるのか“ を伝えるためには、話題の元になるネタをこちらから提供する事が大切だという事を改めて感じる機会になった「YOROZU salon」

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は「YOROZU salon」を開催しています。

3か月に一度開催しているこのイベントでは、出展者の皆さんやお越しくださる皆さんだけではなく、私も色々な学びや気づきをいただく機会になっています。

今回のYOROZU salonでも色々な「そうだよな〜」があったので、今日のブログではそんな中の一つを取り上げたいと思います。

お客様は何ができるのかをご存知ない

刃物砥ぎ&相談で出店されている宮之原康詞さんが、朝に出店の準備をなさっておられる時に、店頭に色々な関連商品を展示なさっておられていました。

これ私すごく良い事だと思うのです。だって何かしらの品物が置かれているということは、話のきっかけになるからです。

はっきり言ってお客様は、その場所(お店)で何ができるのかお分かりではありません。
例えばこの宮之原さんの出店でいうと、刃物を研いでいただけるのはわかるでしょう。あるいは刃物に関する相談に乗っていただけるというのはわかります。ではそれ以外は何もできないのでしょうか。
そんなことはありません。刃物のお手入れについてお話しする中で学びを得ていただくことはできます。が、その話題になるためには何か話のとっかかりが必要になるのですが、そんな時に刃物の手入れをするグッズが展示されていたら、「これなんですか?」とか「これはどんなふうに使うものですか?」とキッカケ作りになりますよね。

色々な情報を得るためには会話が必要です

冷静に考えれば、刃物に関するお仕事をなさっている人なのですから、刃物の手入れグッズについて質問したら答えていただけるのはわかりきったことだと思います。しかし話というのは流れで成立しており、何かしらのキッカケがあるからこそ、その話題なってゆくのです。そしてその話題作りのために、関連するグッズを展示したり、その場所で作業をしてお越しになられた方に見ていただくということがとても重要な役割を果たすと思うのです。

会話を生み出すキッカケ、会話に流れを生み出すキッカケ、それこそが話題が豊富になるとともに話が深くなり、様々な情報を入手することができるようになるのだと私は思います。

新しい可能性を開くためには、とにかくアクションが必要

全ての物事は複合的に成立しています。今回例に挙げた刃物砥ぎや刃物相談もそうです。刃物を砥ぐという事には、刃物を手入れすることや刃物の手入れに関するグッズも関連しています。あるいは刃物を収めるケースなども関連します。もちろん砥ぐ刃物の種類として鋏や包丁だけではなく、鎌やナイフというような様々なものもあります。
そんな一見するとわかりきったようなことも、こちらからそのキッカケとなる展示や提案を目にみえるようにして行わなければ、物事は進んでゆかないというか生まれてゆかないのです。

新しい可能性を開こうと思うのならば、出展者が何かしらのアクションを起こす、そしてそのアクションは多岐に渡っている方が良いということを、この度のYOROZU salonでは、改めて感じる機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。