”鯉を早く大きく成長させる方法” と、”いけばなのレベルアップ” はよく似ている

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は光風流本部いけばな教室のお稽古日です。お稽古の合間に教室の窓から堀の鯉を見ていて、鯉を早く大きくする方法といけばなのレベルアップはよく似ているなぁと思ったので、今日はそんな事について書きたいと思います。

鯉を早く大きくしたいときのエサやり方法

鯉を早く大きくしたいと思ったら色々な方法があるのですが、その中の1つにエサのやり方があります。
与えるエサの分量が少ないよりも多い方が大きくなりやすいのは言うまでもありませんが、実はエサのやり方次第で大きくなるスピードが違ってくるのです。
結論から言います。エサを与える回数を多くしたほうがより大きくなりやすいのです。

もの凄くザックリとした例ですが、たとえば仮に1日に100gのエサを与えるとします。この100gを朝に1回で全て与えるのと、朝と夕刻に分けて50gずつ与えるのと、早朝、午前、午後、夕刻と4回に分けて25gずつに分けて与えたのでは、4回に分けて与えたほうが鯉は大きくなるのです。

いけばなを早く上達したいときのお稽古方法

いけばなをお稽古していて、早く上達したいときに一番効果的な方法は、お稽古の回数を短期間に沢山にすると一番上達が早くなります。

例えば100の内容があるとします。これをお稽古するときに、1カ月に1回で100の内容をお稽古した場合と、2週間に1度(月に2回)50ずつの内容をお稽古した場合と、毎週(月に4回)25ずつの内容をお稽古した場合とでは、毎週25ずつのお稽古をした人が一番レベルアップが早いです。
ええ、鯉を大きくするのとまったく同じことが言えるのです。

短期間に回数が多いほど忘れる部分が少ない

同じ内容でもお稽古の回数が多いとなぜ上達が早いのかというと、忘れる部分が少ないという事です。
まず一つ目の理由として、1度に沢山の事を聞いても全部をシッカリと覚えているって中々できないという事です。覚えるどころか最初から記憶にならずに済んでしまう部分が多いという事ですね。

そして2つ目の理由として、1カ月に1度だと、お稽古したときにはいくらしっかりと覚えていても、1か月の期間が開く事によってかなりの部分を忘れてしまっているという事が挙げられます。しかし1週間に1度でしたら前回に学んだことが記憶に残っているパーセントも上がりますし、短期間に繰り返すことによって記憶に残りやすくなってくるという事です。

お分かりいただけましたでしょうか。
早く上達したいと思われたら、単純にお稽古とお稽古の間の期間を短くし回数を増やすと簡単に上達する事が出来るという事なのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。