光風流カレンダー「キッチン用品に生ける」の今年最後を締めくくる作品は"ワインスタンド"を使ったいけばな作品です

こんにちは、内藤正風です。

明日からいよいよ「光風流いけばな展 花と金属ので・あ・い」が、イオンモール加西北条を会場に始まります。

明日は13時から「生け込みLIVE」を行ない、いけばな作品がゼロから出来上がる様子をどなたにでも気軽のご覧いただく事が出来る様になっています。

完成したいけばな作品ももちろん十分に楽しんで頂くことが出来ますが、それぞれの作者がいけばな作品と向き合い、ゼロから完成してゆく様子はこの時にしかご覧いただく事が出来ないものになります。
その意味では出来上がったいけばな作品よりも貴重な時間という事が出来ると思います。

是非そんな時間を共有してみていただければと思います。

光風流12月のカレンダー作品を紹介します

今年もいよいよ師走になりました。
いや~1年って早いですよね。特にコロナ禍以降は、想定を超えるような事が日常になっていますので、色んな事をしているとホントあっという間に時間が過ぎていっています。

光風流で発行しているカレンダーもいよいよ今年最後の作品になり、ちょっと寂しいような気持になっています。
光風流のカレンダーは単にいけばな作品を掲載するだけのものではなく、毎年テーマを設け、そのテーマに基づいた中で1年12か月の四季折々を表現し、生活を彩るアイテムとして役立てていただく事が出来るものとして皆さんに好評をいただいております。

ちなみに今年の光風流カレンダーのテーマは「キッチン用品に生ける」でした。
キッチン用品に生けると聞くと何か目新しい事をしているように感じられる方もおらっるかもしれませんが、実はいけばなとキッチン用品のつながりはとても深いものがあります。
それはいけばなで用いる器に「籠」や「ザル」というようなものがあったり、古くは古代中国の煮炊き用の器として用いられていた「鼎」を象った器が伝承の器として用いられていたりすることからもお分かりいただく事が出来ると思います。

その様な中で現代の生活の中で、私たちの身の回りにあるキッチン用品をいけばな的視点で見たらどのような可能性が広がるのかを実践したのが、今年のカレンダーなのです。

12月の光風流カレンダーの作品

12月の作品を紹介させていただきます。

 

◇作者
東野 栄甫

◇キッチン用品
ワインスタンド

◇花材
バラ、プリンセチア、ヒペリカム、サルクレア、ヤナギ加工品、タケ加工品

◇敷板

◇花態
投入

東野栄甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景

スタジオで写真撮影のために、カレンダーの作品を制作されている東野栄甫さんの様子もあわせてご紹介させて頂きます。ここでしか見れない未公開映像も含まれています。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。

YouTubeでは色々な動画のアップも行っていますので、よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。