12月3日(土)4日(日)に「光風流いけばな展」を開催します。今年のテーマは「金属との で・あ・い」です

こんにちは、内藤正風です。

昨日は光風流いけばな展の出瓶者総会を開催しました。

手指消毒、ソーシャルディスタンス、換気、人の流れ、マスク等々、感染防止策はしっかりと講じさせていただきました。

令和4年の ”光風流いけばな展” は、12月3日(土)4日(日)です

光風流いけばな展は毎年開催いたしております。
これは光風流創流以来の伝統でもあり、これからもこの伝統は守り踏襲してゆきたいと思っています。それはなぜならば、発表の機会のないいけばなのお稽古なんて励みも節目もなく、その先に待っているのは刺激もケジメも学びも何もない狎れ合いでしかなく、私が目指しているのはいけばなを通じた自己成長以外の何物でもなく、そのためには流派の幹部の皆さんを核とした定期的な発表の機会が不可欠だからです。

そんな今年の光風流いけばな展ですが、12月3日(土)4日(日)にイオンモール加西北条の専門店街通路において開催をいたします。

いけばな展は「発表の機会」であると共に「自己成長の機会」でもあります

近年の光風流いけばな展は、イオンモール加西北条の専門店街のある通路で開催をしています。
なぜこのような場所を会場として選んでいるのかというと、多くの方が通られる場所であるという事も理由としてありますが、実はそれ以上に大きな理由があります。それは、いけばな展を開催するときに一般的に普通といわれるような場所ではないという事です。

いけばな展を開催するときには、作品の後ろに壁面を設けます。また作品に人が当たったり触られたりするような事が無い様にします。すなわち展覧会や美術展的な展示と思っていただければよいでしょう。
しかしこの展示方法は基本的には数百年前から変わっておりません。これは床の間という環境で発展を続けてきた名残が今も色濃く残っており、床の間という環境だけにはいけばなを飾る環境がとどまらなくなった今も変わっていないという事なのです。

あっ、この展示スタイルが悪いと言っているのではないですよ。例えばお稽古をはじめて間の無い方々や学校の華道部のような皆さんの発表会などでは、後ろに壁面があり展示スタイルのほうが作品展示がしやすいですから。
しかし私ども光風流いけばな展では、各地で活躍している幹部や中堅の皆さんを代表する方々が出瓶者として作品展示をするのですから、展示のしやすさよりも日頃にあまり経験することの無い展示スタイルで、新しい事にチャレンジすることを通じて自己成長の機会として頂きたいと考えているので、このような会場をあえて選択しているのです。

今年の光風流いけばな展のテーマは「金属との で・あ・い」

光風流いけばな展では毎年テーマを設けて開催をしており、今年のテーマは「金属との で・あ・い」です。

金属はある意味、私たちがいけばな作品を制作するときに素材とする「植物」とは真逆に位置する存在という事が出来ると思います。
また金属と一口に言いましても、箔、線、塊、板、網、管のように様々な形態がありますし、そして作品の中に金属を用いる事や器として金属を用いることなどその手法も様々あります。
そんな金属と植物を出会わせることによって、これまでにない新しい魅力を生み出し新しい可能性を模索することが出来るのではないかと思っています。

12月に開催する光風流いけばな展、どうぞお楽しみになさってくださいね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。