いけばなの家元ってお花を生けたり教えたりする事だけが仕事ではありません。明日は講演をさせて頂きます。
目次
こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今日は一日中、本部いけばな教室でお稽古を行いました。
今お稽古の中心は、今月末の8月26日(土)~27日(日)に開催する「光風流いけばな展」の作品作りで、今日も朝から夜まで皆さん作品作りにお越しくださいました。
いけばな展で作品を展示してくださる皆さんの熱心な姿を拝見していると、私のテンションも自然に高くなってきますし力が入ってきます。
いけばなの家元って、お花を生けたり教えたりしているだけではありません
いけばなの流派の家元って言うと、お花を教えるとか、テーブルとかの上にお花を生けるのが仕事だと思われている人も多いのですが、実はもっともっと色んな事を仕事としてしています。
たしかに生徒の皆さんにお花を指導させて頂いたり、テーブルの上でお花を生けたりもします。
けれどその他にも、寄稿とか原稿のご依頼を頂いたり、お花を生けるのも屋外で生けるお花のご依頼や、舞台花や、ショーウインドーの装飾、舞台装飾、結婚式のお花、おらゆるご依頼を頂きます。
なので一口で言うならば「お花に関する萬(よろず)請け負います」っていうのが、私の仕事だと思って頂ければ一番間違いないかと思います(笑)
なので講演もさせて頂いているのです。
明日は経営者の皆さんの前でお話させて頂きます
明日は経営者の皆さんにお話をさせて頂くのですが、「経営」と「いけばな」って一見全く無関係の様に思われますよね。
たぶん「はぁ?いけばなの家元が経営の皆さんの前で話す事なんてあるの??」って思われている方もあると思います。
ところが実は「いけばなからの学び」って、そのまま経営とかお商売に置き換えて役立てていただく事が出来るヒントやアイデアが満載なんです。
いけばなに必要な3つの視点からの学び
例えば、いけばなの作品を生ける時に必要な三つの視点は、そのまま経営やお商売に必要になる視点でもあるのです。
いけばなに必要な視点は、
マクロ
全体
俯瞰
の三つなのです。
お花を生ける時には、材料1本1本の枝振りをよく見立てて選んだり使ったりしてゆきます。
これってごく小さな部分を見ているので「マクロの視点」と言う事が出来ます。
作品を作るときには、作品の全体像を意識しながら骨組みを作り肉付きをつけてゆきます。
これって作品全体を見ているので「全体を見る視点」と言う事が出来ます。
お花の作品は、空間の中でその役割を果たしています。
お祝いなのか平時なのか言うような趣旨、薄暗い空間なのか明るさのある空間なのかと言うような環境。
お花の作品はその空間にあわせて材料選びや構成などを行います。
これって一歩ひいて広い視野で見ているので「俯瞰的視点」と言う事が出来ます。
この三つの視点って、仕事をしている時にも必ず必要になりますよね。
例えば1つのプロジェクトを進めている時には、プロジェクトの各部ごとを見る視点と、プロジェクト全体を見る視点と、プロジェクトが果たす社会やその環境の中における役割や価値を見る視点が必要になります。
この3つの視点のうちどれ一つが掛けてもプロジェクトはうまくすすまなくなっちゃいますよね。
経営や商売に役立ついけばなからの学び
こんな風にいけばなでの学びって実は、日常生活やお仕事におけるアイデアや気付きに溢れているのです。
いけばなでの学びを自分の現状にあてはめてみる。
いけばなでの学びを自分に置き換えてみる。
その時その時のステップや立場で、見えてくる事や感じる事が全然変わってきます。
実際に私の教室にお越しくださっている生徒の皆さん方も、お仕事に役だてて頂いたり日頃の生活で役立ててくださったりしています。
またもやスライドに手を入れちゃいました
明日の講演では、「華道からの学び~花を生かすということは、人を生かすと言うことに通じる~」と言うテーマで約1時間お話をさせて頂きます。
先ほどから明日の最終確認かたがたスライドを見ていたのですが、いつものごとく手を入れたくなっちゃって触り始めちゃいました。。。。。
あかん、明日は朝早いんだから~。
ってことで、本日のBlogはこれにてーー(笑)
内藤正風PROFILE
-
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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