いけばな教室を開催しながら思う、間違ったメッセージが相手に伝わらない様にするためには最初の言動が肝心だという事

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

先日、光風流本部いけばな教室でお稽古をしている中で、改めて思ったことがあります。それは、「間違ったメッセージを伝えないようにするためには最初が肝心」という事です。
って事で今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。

最初の刷り込みの重要性

私ども光風流でもそうですが、何人もの人が集まっていると、時間を守る人と時間にルーズな人がおられます。
そしてこの事について私ども光風流で見ていると、時間に厳しい先生のお弟子さんは時間を意識される行動をとられる方が多いですが、その一方で時間にルーズな先生のお弟子さんは、時間を気になさらない方が結構多いように思います。

で、なぜそうなるのかを、それぞれの先生の行動を静観しているなかで、何となく分かってきたことがあります。それはそれぞれの先生によって、お弟子さんに対する最初の刷り込みが全く違うという事です。

時間に厳しい先生は、時間が残り少ないとか超過している事をハッキリと口や行動に出して分かるようにされている

まず時間に厳しい先生がお弟子さんを連れて本部いけばな教室にお稽古にお越しになられた時にハッキリとわかるのは、お弟子さんの前でその事を口や行動に出されている点です。
例えば夜にお稽古にお越しになられて閉場時間が近づいてきたら、「そろそろ本部いけばな教室の終わりの時間なので、片付けましょう」とか、片付けを終えて帰られる時に閉場時間を1分でも過ぎていると、「終わりの時間を過ぎてしまって申し訳ありませんでした」と、お弟子さんの前でハッキリと口に出して仰られます。

これすごく大切な事だなぁと思うのです。
だって、お弟子さんにいちいちワーワー言わなくても、その先生の言動によって、「時間ギリギリになっているから急がないといけない」とか、「時間を過ぎてしまって謝らないといけない状態になっている」という事を、お弟子さんにしっかりと伝えるようになっているのです。
なので当然お弟子さんは、時間を守らずに先生に謝らせてしまう結果になったので、今度からはそのようにならないように注意しないといけないという意識を最初からもたれるようになるのです。

時間にルーズな先生は、行動で「時間は適当でいい」というメッセージを伝えている

いっぽう時間にルーズな先生が、どの様な行動をとられているかというと、まず時間ギリギリになっても急ぐようなそぶりもないですし、時間を過ぎていても慌てる様子もなく、なんだったらひどい人は、閉場時間の30分ほど前になってから教室にお越しになられるような状態だったりします。
これハッキリ言います。いけばなのお稽古を30分で行なうなんて無理です。

そういう状態の先生を毎回ご覧になられていたら、そのお弟子さんが、「時間は守らなくても良い」とか、「適当にすみません~とか言っていれば、時間はそれなりでいいんだ」という解釈をなさっても不思議はないですよね。

最初の刷り込みが、その後を大きく左右してしまう

つまり、時間に厳しい先生のお弟子さんが時間を意識する人になるのと、時間にルーズな先生のお弟子さんが時間を大切にしない人になるのとは、その先生の最初の刷り込みにあるのです。

最初に意識づけを、それとなく、そして知らず知らずのうちにしっかりと行なっていれば、その人はそういう事を意識する人になるし、最初の意識づけで間違ったメッセージの刷り込みを行なってしまっていると、「まあいいやん」的な人になってしまうという事です。
そしてこれって、花ハサミの持ち方が正にその良い事例だと思います。花ハサミを正しく持つことが出来ている人と間違った持ち方をしている人の違いは、最初に正しい花はさみの持ち方をちゃんと教わったか教わっていないかだけなのです。

人の振り見て我が振り直せではありませんが、我が身に置き換えて、普通の事を普通にする事の大切さを、改めて考える機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。