1年で一番お昼間が短い「冬至」の日に思った、上がり切れば下がるし下がりきれば上がるという道理
こんばんは、内藤正風です。
今日は今年最後の神戸教室を終えて、先ほど本部いけばな教室に戻ってきてからこのBlogを書いています。
今年の冬至の夜明けはとても綺麗でした
今日は「冬至」でしたので、1年のうちで1番太陽の出ている時間が短い日となり、明日からは少しずつ少しずつ日が長くなってゆきます。
ちなみに今日の日の出は7時3分でしたね。夜明けがとてもきれいで、しばらく見とれていました。
明けない夜はないし、止まない雨はない
冬至は1年中でお昼間が1番短く、夜が1番長い日になります。太陽の出ていない時間が長いとなんかそれだけで憂鬱になったり、1日を損したような気になります。
しかし明日からは毎日チョビっとずつですが、明るい時間が長くなってゆきます。
そうなんです!夜が長いのでイヤだって言っていても、いつか必ず昼間の時間が長くなり始めるのです。
明けない夜は無いし、止まない雨はないという古来からの言葉通りなんです。
目先の栄枯盛衰に捕らわれてはいけない
人はついつい目先の事に捕らわれがちになってしまいます。しかし、明けない夜は無いしいつまでも明るい時間も続かないのです。
雨もいつまでも続かないし、四季も常に移り変わってゆき、必ず春夏秋冬のめぐりが運行してゆくのです。
そうなんです。
今が自分の思い通りになっているからと言って有頂天になる必要もないし、今が思い通りにならないからと言って落胆する必要もないのです。
なぜならそれが世の理であり、私達いけばなをしているものは植物を通じて日々それを学んでいるのです。
植物は芽生え、成長し、実り、枯れてゆきます。しかしそれを繰り返すことによって植物は世代を積み重ね、品種の改良がおこなわれ、命のバトンリレーが行われているのです。
上がり切れば下がる、下がりきれば上がる
今が思い通りになっていない人は、もう少し我慢したり頑張ったりしましょう。底まで行けばあとは上がるしかないのですから。
今が調子の良い方は、自惚れたり調子に乗ったりすることなく次の谷の時期に備えて今から色んな準備をしておきましょう。
上がりきれば下がる、下がりきれば上がる。そんなことを改めて意識する機会になりました。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。