”反省”なんてしても意味はないのです。「今度から気をつけよ~っと」くらいがちょうどいいのです

こんばんは。いけばなの光風流家元 内藤正風です。

12月は「師走」と呼ばれるように古来よりバタバタとするモノなのでしょうが、今年は今週末に「光風流いけばな展」を開催しますので、その準備やら何やらでなにかとバタバタしています。
っていっても、私なんかよりも担当の役員の先生方の方が何倍も忙しくされているんですけれどね。。。

12月に入るといつも思う事があります。それは。。。
「亡き父ともっと色んな事をしていたらよかったなぁーー」って事です。

明治生まれの父

私は父は明治生まれの男でした。ええ、私は父がかなり高齢での子供でしたので、父と一緒に街を歩いていると親子に見られる事は絶対になく「いいねーおじいちゃんと一緒にお出掛けしてもらえてーー」っていつも言われていました。(ちなみに私は父が57歳の時に生まれました)

そんな父は明治生まれの典型の様な人でしたので、今の世の中の一般的な感じの父子とは全く違う親子関係でした。たぶん皆さんがテレビとかでご覧になられる明治時代や大正時代を取り上げられたドラマで描かれているような父子と言う感じが一番想像して頂きやすいのかなぁと思います。
けれど父に殴られた経験はありません。ただ高校の頃に朝起されるのは木刀でコーンいわされていましたがね~(笑)しかしその分、母親には幼少の頃にはよくお仕置きされていました。。。(苦笑)

父に殴られた事は無いのですが、子供の頃から父はとても怖い存在でした。この怖いというのは恐怖とかっていう怖いではなく1本芯が通っている迫力と言うか存在感なんです。
今思えば父の発する言葉の全てが重く心に響き、そこに居るだけでも迫力が有ったのだと思います。

親が亡くなって、もっとイッパイ話をしたり関わっておいたら良かったなって思う

そんな感じの父子でしたので、父らしく子供らしくというか、そこには超えてはいけない一線が有るとおもっていました。なので「おーい親父、一杯飲もうかーー」とか「親父~、旅行行こうか~」って感じにはならなかったです。

けれど今思うと、もっとそう言うことをしていたらよかったなぁ~!父ともっとイッパイ関わっておいたら良かったな~。。って年が経てば経つほど思うようになってきました。

孝行のしたい時分に親はなし

まさに「孝行のしたい時分に親はなし」の心境です。
まあけれど仕方ないです。こんな不肖の息子だってことは親が一番よく知っているでしょうからね。(笑)

普通は親の方が子供よりも先に老いるし亡くなります。そして一緒にいるとついついお互いに文句を言ったりしてしまいがちなのが親子なのかなと思います。しかし「あーもっと親孝行しておいたら良かったなぁ。。」なんて思わなくていいように、しっかりと親孝行をしておくのが絶対に良いと思います。
あとから、「あ~もっとこうしておけばよかった~~」なんて思っても後の祭りですもんね。

出来る事をしっかりとして万一に親孝行しすぎたとしても、(まあそんな事はないでしょうが(笑))、”しなかった後悔”よりは”した後悔”の方が絶対に良いと思います。

こんな事を書いていますが反省はしていないんです

ってこんなこと書いていると、私が凄い反省している様に思うでしょ。
スミマセン。全く反省はしていないです。
なぜなら、まあしゃあないな。。で済んじゃっているので。

何事であろうと、全て自分の事なんです。しなかった事への後悔も、したことによる後悔も。
しなかったのもしたのも全て自分の責任なんです。

もう全てが起こって終わっているんです。だから反省なんて今さらしても意味ないんです。
反省がなぜ意味がないと思うか、一例をあげるならば皆さん反省文とか書いて今の人生の役に立っています?
そんな人、聞いたことないです。(笑)(笑)

むかし名言がありましたよね。「反省だけなら猿でもできる」って(笑)(笑)

反省なんかしても意味はない

反省なんてしても意味はないと私は思っています。なので私は反省なんてしません。しかし「今度から気をつけよ~っと」くらいは思っておけばいいんじゃないかと思うのです。
自分の経験をこれからに生かす事が出来れば、それでいいんじゃないでしょうか。
だから「今度から気をつけよ~っと」くらいがちょうどいいんだと思うのです。

出来の悪い不肖の息子のエリートが言うんだから間違いないですよ(笑)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。