”いけばな作品写真”の撮影って、お花を生けるだけとは違って、別の魅力がある作業なので大好きです

こんばんは。内藤正風です。

今日は夕刻から、平成32年の光風流カレンダーに掲載するいけばな作品の写真撮影に立ち会ってきました。

 

ええ、平成32年です。平成31年のカレンダーではありません(笑)
だって平成31年のカレンダーは、もう既に配布真っ最中ですから。
それに新しい年号も分からないので、平成32年って書いています。

いけばな作品の写真撮影ってとても楽しい作業です

私は、いけばな展などの作品の生け込みも楽しくて大好きですが、いけばな作品の写真撮影も全く別の魅力があるので、とても楽しいですし大好きな時間でもあります。

このいけばな作品の写真撮影って花を生けて仕上げるという作業だけではなく、作品に合わせてバックの色を考えたりライティングを調整して、作者のイメージや意図をいかに1枚の写真と言う媒体の中で仕上げてゆくかという作業でもあり、少しずつ少しずつ完成に近づいてゆく作業感が、本当に楽しい時間です。

チョットでもカメラを触ったことのある方にはお解りいただける経験かと思いますが、ライティングがちょっと違うだけで写真になった時には全く違う写りになったり、レンズや絞りが変わっただけでもまるっきり別の写真になる醍醐味は、プロのカメラマンさんと二人三脚で作り上げる作品だからこそ味わう事が出来るのです。

写真撮影の醍醐味も昔と今では全く違います

昔はデジカメじゃなかったので、写真撮影した作品を確認するのはポラロイドで行っていました。生けた作品の枝や作品のバランス、ライティングなどを直したら、ポラロイドで撮影して確認していたのです。
今の様にデジカメで何十枚も撮影して、その場でドンドン確認が出来るって時代じゃありませんでしたから、集中力と言うか一発勝負力みたいな緊張感は、昔の方が何十倍も大きかったです。
だってポラロイドで撮影できるって言っても1枚数百円必要でしたから、仮に1枚500円としたら30枚使ったら15000なんですから(^^;)。それにデジカメの様に拡大して確認なんて芸当はポラロイドではできなかったですしね。

なので当時の緊張感が、今から考えるととても懐かしいです。

今はデジカメになったぶん、光風流の皆さんに広く写真撮影の醍醐味を味わって頂く事が出来るようになりました

現在はそのようなことが無くなった分、逆に今は皆さんに楽しみながら写真撮影に臨んでいただく事が出来るようになりました。
なので光風流では、毎年発行しているカレンダーの作品をお願いする作者の選択は、幹部や中堅の先生方だけではなく若手の皆様にもドンドン加わって頂くようにしています。

ちなみに今回撮影を担当して頂いたのは、今回がいけばな作品の写真撮影が初めての方でしたので、初体験のワクワクやドキドキも含めて満喫して頂く事が出来ました。

この作品が皆さんにカレンダーとなってご覧いただく事が出来るようになるには、来年10月の発行までお待ちいただかなければならないですが、お楽しみにして頂く事が出来れば幸いです!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。