若者の成長なくして未来は無いのです。
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こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
昨日は流派の役員会、今日は支部の講習会でした。
最近、流派の先生方が集まられた機会に良くさせて頂くお話があります。
それは「いけばなの世界だけに限らず世間一般的に見ると、上の世代は若者を受け入れていると言いながら、実はそれを積極的な行動に移している人は思いのほか少ない様に感じるし、それはとても勿体ない事だと思う」と言うお話です。
これは日本自体が少子高齢化にどんどん進んで行っているので、最近の課題のように捉えられがちですが、実は昔からある事だと私は思っています。
だって「今の若い者は。。。」って言葉は、昔々からある言葉ですし、若者が上の世代の考えが理解できないと言う事も昔からある事ですよね。
そんな中で私は、よくあるパターン3つを最近感じるようになってきました。
それは、、、
1、「昔はこうしていた」
2、「任せたという名の放置」
3、「忙しそうだからと理由をつけていつまでも任さない」
という3パターンです。
昔はこうしていたという理由で、多様性を排除しようとするパターン
まず1つ目の「昔はこうしていた」っていうのは、昔の事を取り出して、昔はこうしていたのに、下の世代が今やろうとしている事は違う方法をしようとしているからそんなやり方はおかしい。。。とか、自分がしていた昔のやり方と同じ方法をしなさいという論理で、ひと言でいうならば、自分たちの理解できない感性を持っている若者をないがしろにして、多様性を排除しようとするパターンです。
誤解が有ってはいけないので付け加えると、私自身昔の事を排除しようとは全く思いません。っていうか逆に私は、この変革の時代を乗り越えるためには昔の事をしっかりと学び、そこからヒントやアイデアをどんどん生み出してゆく必要があると思っています。
しかしそれは、昔行っていた事をその通りに今再現すると言う事ではありません。
過去からの学びをいかに今の時代にあわせて活かすかという事でなければならないと思っています。
昔からの学びには多いなるヒントやアイデアが含まれています。
昔の事をどのようにして次の世代に伝えるかは、とても大切ですしとても大きな課題だと思います。
しかしその学びから何を導き出すかは次の世代に任せればよいと思います。
今活躍して頂いている世代も昔は若かったのです。
その昔に若かった時には、上の世代からは「新人類」「何考えているかよくわからない」って言われていたんですよね。たぶん(笑)
後は若い人に任せましたと言って、実は放置になってしまっているパターン
2つ目の「任せたという名の放置」というのは、若い世代にあとを譲った、あるいは任せたということで、ほとんど放置してしまうパターンです。
次の世代に譲るということはとても素晴らしい事です。
しかし譲られた若い世代も、その立場になってみないと判らないことが沢山あるのです。
経験は前もっては出来ないのです。
そして若い人は力不足なんです。前の世代から見ると未熟なのが普通なのです。
なので支援を受けないと1人ではどうしようもない事も沢山あるのです。
大きな目でご覧いただきながら、命取りになるような事が出てきたら手を貸していただき、それ以外の事は経験させてあげて頂きたいのです。
若い世代の人が忙しそうだからと、いつまでも自分で行ってしまうパターン
若い世代の人が、育児で忙しいからとか、仕事で忙しいからとか、まだまだ経験不足だからとかって理由で、前の世代の人が全部自分で取り仕切ってしまうパターンです。
若い人が経験不足なのは当然の事ですよね。だからこそ逆に色んな事を経験させてあげて欲しいと思います。
忙しいと言い始めたら、世の中全員忙しいのです。
寝ていても寝るのに忙しいんです(笑)
だからこそそのお忙しい中で、どのようにしたら若い世代の人に関わってもらったり、行っていただく事が出来るのかを考えて、模索していただきたいのです。
しなければ、出来るようにはなりません。
させてもらう事が出来ないから、自覚も責任感も芽生える事が無いのです。
1つづつ色んな事をバトンタッチして経験させてあげて頂ければ、若い世代の人は中々やる人ばかりだと思います。
若い世代の人も、結構色んなこと考えているのです。
機会を与えられればかなりできる人たちなんです。
ただ経験が少ないから、時にはうまくゆかない事もあるだけなんです。
若くて未熟なのは自分自身でわかっていますが、いつも傍にいてイチイチ事細かに注意されると、ギイィ~~~!ってなっちゃうのです。
けれど「知らないよ勝手にしいや~」って放置されると、力不足経験不足なので、うまくゆかなくなっちゃうのです。
そんなわがまま言っているのは、自分自身でもよくわかっているのです。
未来を創るのは、良かろうと悪かろうと、期待に添えようと沿う事が出来無かろうと、若い世代なのです。
なのでひとつ温かい目で見守り、しゃあないなぁって若い者の言うことを聞いてもらえればうれしいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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