神式で開催される「追悼いけばな展」に伺うときに気を付けないといけない事

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は今週末に光風流の先生が開催される追悼いけばな展に関連したブログを書きたいと思います。
このいけばな展に行かれる方は必見の内容だと思いますが、それ以外の方には関係ない内容なので、スルーしていただければと思います。

神式の追悼いけばな展が開催されます

私たちいけばなの世界には、自分が指導を受けた先生が亡くなられた後にその遺徳を偲ぶいけばな展を開催するという事があります。ま、一般的に言えば、三回忌とか七回忌の法要みたいな感じになります。
ただし一般の法事とは違っていけばなを通じての催しですので、いけばな展を開催するという事は切り離すことができませんし、亡き先生と生前関係や交流のあった方にご案内するとともに、いけばな展を開催される皆様と関係のある方にご案内をして開催するようになります。

そのような中でこの度開催されるいけばな展は、無くなられた先生は神式でお葬式をされおまつりされていますので、神式で開催されるようになっています。
なので仏式の場合には「追善」といいますがこれは仏教用語になりますので、神式の場合には「追悼」となり、「追悼いけばな展」という名称になります。

神式の場合に気を付けないといけない事があります

先祖や亡くなられている方を偲びお祀りするという気持ちには、仏式であろうと神式であろうと変わりはありませんが、その作法については気を付けないといけない事があります。

例えば仏式の場合に仏前にお供えするものは、食べ物などの場合には「御供」と言いますし、お金の場合には「御仏前」と言います。これが神式の場合には食べ物であろうとお金であろうと「御供」あるいは「御霊前」というようになります。
加えて御供やご霊前に使用する熨斗袋や熨斗紙は、ハスの絵が描いてあるのは使っちゃだめですよ。ハスは仏教のものになります。

あと数珠も仏教のものになりますので、当然のことですが使いません。
線香や焼香もありませんよ。(笑)

服装は仏式であろうと神式であろうと、その場にふさわしくしましょう

神式の法要ってどんな服装をすればいいのかと思われている方もあるでしょうね。
服装については、仏式や神式に関係なくその場にふさわしいものを着ていただければよいと思います。

この度のいけばな展は、追悼としての催しになり、会場には遺影や榊を飾った祭壇も設えられています。なのでお参りをすることが出来る服装になっていれば良いと思います。
とはいえ一律に ”これ” っていうことはできないと思います。それはその方と亡くなられた方や主催される方との関係性によって変わってくるからです。
まぁ、TシャツにGパンはさすがに相応しくないと言わざるを得ませんが、直接的な関係はないけれどお参りされる先生に連れられてお越しになられるような方ならば、シックな服装になっていれば良いのではないかと思います。
分からん~っておっしゃられる方は、ダーク系のスーツでも着ておかれれば間違いないんじゃないですか。
ちなみに私は略礼服で黒のネクタイでお伺いさせていただくように予定しています。

追悼いけばな展はめったにない機会で、光風流の皆様にとっては良い体験になると思いますので、今週末の土日には、ぜひ会場を訪れてみられてはいかがでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。