オンラインではリアル以上にリハーサルが大切だと痛感しています。なぜならリハーサルって結局は品質管理と危機管理だからです

こんばんは、内藤正風です。

今日は9月に開催する「光風流いけばな展」に向けて、作品を展示して下さる皆さんを対象にした説明会になる「出瓶者総会」をオンラインで開催しました。
オンラインでの開催なので要点を絞ってお話をしていただくように担当の先生方にはお伝えしたのですが、参加くださった皆様にちゃんと伝わったのかどうかは、これから判明すると思います。
なにせ初めてオンラインで「出瓶者総会」を開催したので、どんな結果か楽しみではあります。

オンラインで開催するときには、いつも以上にリハーサルが重要

私は何かを行なう時には ”リハーサル” が不可欠だと以前から思っています。
教室での生徒さん個々のお稽古、講習会、会議、ありとあらゆることについて事前に頭の中では必ずリハーサルをしています。もちろん必要な時には実際に声を出して喋ったり立ち位置を確認したりとかなどもします。

この度の”新コロ”拡散、そして緊急事態宣言による自粛のなか、オンラインでお稽古や会議などを行なうようになって、その気持ちは益々大きくなりました。

ってか普段でもリハーサル無しで自分の最高のパフォーマンスを発揮したり、皆さんに良いものを提供することなんて絶対に無理だと思うのに、オンラインだとなおさらに不可能だと私は思います。

不慣れだからこそ何が起こるか分からない

オンラインって、私が本格的に使い始めたのは3月からですからコロナ以降です。
それまでにテレビ電話でお稽古をしたりという経験は何度かはありましたが、本気で取り組んでいたわけではありません。なのでまだまだ分からないことが沢山ありますし、いまだに色んなアクシデントも起こったりします。

まあ、開き直りのように聞こえるかもしれませんが「不慣れなんだからしゃあないやん」って思うのです。
(笑)

しかしだからこそリハーサルをしっかりとしておいて、色々なアクシデントが起こった時にも焦らずに対応が出来るようにしておかないといけないいけないのです。

リハーサルには3つのステップがある

私はリハーサルには「3つのステップ」があると思っています。

まず1つ目は、自分のパフォーマンスを上げるためのリハ。
これは自分のレベルを上げるという事です。
お話しすることを実際に喋ってみたり、時には録画して自分で確認する。当日と同じように最初から最後までなぞりながら確認する。というような一般的に皆さんにリハーサルと認識されているような事を行ないます。

2つ目は、質問などを想定したリハ。
会議にしろお稽古にしろ講習会にしろ、色々な質問が出てきます。そんな出されそうな質問を想定して、その答えを事前に考えておくってことです。
そうすれば質問にどう答えたらいいのかわからなくて、焦ったりオロオロしたりすることはかなり減らすことが出来ると思うのです。

そして3つ目は、アクシデントが起こった時を想定したリハ。
急にスマホが不調になって、音声が途切れてしまった。パソコンが思うように動かなくなった。などなどオンラインの場合には機材に起因するアクシデントが多いかなぁって思います。
そんなときにどのように対応しリカバリーするのかを事前に考え準備しておくという事です。

リハーサルって結局は品質管理と危機管理だと思う

先に書いた3つすべてを完了して「リハが終わった」という状態だと言えると思います。

何かをするときに自分の思いや満足感だけで行なっていたのでは、みんなに喜んでもらう事って出来ないと思うのです。
どれだけいいものを提供できるのか、そして対応力を高めてみなさんの喜びを少しでも大きくするかって事こそが、自分を成長させると共にみんなに喜んでもらうことが出来る事につながると思うのです。

まだしばらく光風流ではオンラインが続きそうですので、リハーサルをしっかりと行ないながら開催してゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。