海外で行ういけばな展の魅力、それはその場で臨機応変に即興で行うアドリブにあると思います

こんばんは。内藤正風です。

今日は午後からいけばな展の買い出しに行ったり生け込みをしています。
どこで生け込みをしているかというと。。。

あっ、間違った。。。ちょっと気に入ったもので(笑)

中国海南省

海外でお花を生けるのは不自由だから面白い

中国海南省には、約15年前からほぼ1年に1回ずつ訪中をしています。
そんなご縁から、ここ中国海南省には私ども光風流の支部があり、明日からいけばな展を開催するので、光風流の先生方と一緒に訪中しているのです。

私は海外でお花を生けると言うことがとても好きです。どういうところが好きなのかと言うととても不自由だということが面白いのです。

これだけ聞いているとただの変態みたいですね。(笑)(笑)

日本の日常と全く違う環境

日本でいけばな展をする時でしたらどのような場所なのか、日本で生け花展をする時でしたらどのような場所なのか、どういう人たちが来られるのか、どんな器を使うのか、どんな材料が手に入るのか、何から何までが十分に準備をし計画を練った上で行われています。

しかし海外で生花をいけると言うことになると、少なくとも材料は現地調達をしなければなりません。
どんな材料が手に入るのかなんて現地に行って当日にならなければ確実な事はわからないのが普通です。会場も聞いていたのと全く違う環境の場合もあったり突然直前になってから変更になったりすると言うことも珍しくはありません。
日本ほどいろんなことが流計画通りに進んでいくまた時間もスケジュール通りに流れていく国と言うものは他には例を見ないと私は思います。

予定調和ではなく、その場その場で作り上げる面白さ

そんな中で予定調和ではなく臨機応変にその場その場に対応して、言うなればアドリブを行いながら作品やいけばな展を作り上げて行く面白さや魅力は、日本では経験できないものがあります。

歳を重ねてくると色々なことを経験して、少々のことでは脇の下から悪い汗が流れてくるような事や、焦って心臓がバクバクいって口から飛び出しそうになってしまうようなことってどんどん無くなって行きます。
しかし海外では、何が起こるかわからないという環境の中で作品作りを行ったりいけばな展の開催を行うことができるので、ウキウキワクワクして本当に楽しくて仕方がありません。

こんな時って私はきっと楽しさのあまり、ヘラヘラ笑ってしまっているのではないかと思います。
言うなれば脳内麻薬全開状態で、いろんな悪い液体が頭の中を駆け巡っているのだと思います。

今日も午後から夕方まで自分の作品を作り上げたり中国支部の皆さんの作品の指導をさせていただいたりしたのですが、もう本当に楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。

写真写ってない人たちごめんなさいー。

生け込みの後の懇親会がまた楽しい!

てことでこれから中国支部の皆さんと懇親会と明日からのいけばな展の前夜祭と言うことで一緒に盛り上がり楽しい時間を過ごしていきたいと思います。

言葉ですか?
15年以上も中国海南省に中国に来ているのですから、もちろん喋る事が。。。
。。。。。

。。

出来ません!!!(笑)

ってか、関西弁は世界共通語です。
お稽古の時には中国の支部長が通訳をしてくれますので全く問題はありません。
懇親会の時にはガッツリ食べてがっつり飲んで大きな声で前を向いてしっかりとしゃべれば何とかなるものです。

さあそれでは、懇親会&前夜祭楽しんできまぁ〜す!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。