今に不平不満を言うよりも、その中にある楽しみを見つけ出して遊んだ方が絶対楽しいですよ!

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は夕刻から雨になって、寒さというよりは雨の冷たさの方を感じる日曜日になりましたね。

ちなみに今日雨を降らせた責任の何十分の一かは、私の友達で加古川で瓦屋をしている”小池さん”こと岡公司さんが車を洗ったからです。

ええ、間違いありません。
だって洗車すると雨が降るというのは、本人も認める高確率です!!!(笑)

雨を楽しむ

私は今日は終日いけばな講習会を行い、夕刻からは事務所で事務にまみれていますので、こんな日は雨を思いっきり楽しんでみるのもいいかなぁと思い、窓から雨の風情を眺めています。

雨を楽しむ・・・って聞くと、はぁ?って思われる方もあるかと思います。
私が言っているのは「雨」だけではなく、天候を楽しむというか季節を楽しむというか、冬は冬ならではの風情を、夏には夏ならではの風情を楽しむっていうように、楽しみを見つけるっていう事が大切だなぁって思うのです。

 

たとえば子供って、雨が降ったら傘を出してきて喜んだり、長靴を履いて水たまりを歩いて喜んだりしますよね。
時にはそのまま外に飛び出して行って、濡れるのを楽しんでいたりすることだってあります。
これって、その時にしかできない楽しみや遊びを見つけているからこそ、楽しいし喜べるんですよね。

天気だけではなく、子どもって一人でいてもその時時を楽しんでいますよね。

鉛筆を一本持っていたら、それを鉛筆マン~とかって勝手に名づけて、飛んだり跳ねたりさせたり、筆箱と対決させてみたり(笑)、
悪さをして暗い押入れに放り込まれたら(今こんな事ってないんですかね?(笑))、拉致されたヒーローの気分になって脱出物語を自作自演していたり(笑)、
雪が降ったら、積もった雪の上を走り回って足跡をつけて遊んだり(すみません、この間の雪が積もった時、私この年なのに一人で足跡付けて遊んでました(笑))、
夕方に夕日にあたって建物や電柱や街路樹の影が長く伸びていたら、影だけを踏んでどれだけ遠くまで行けるかを友達と競争したり(笑)、
もうとにかく、なんでもかんでも楽しむための場所になったり道具になっていましたよね。

「今を楽しむ心」これは日本人が古来より一番得意にしている事です

古来日本人は、自然を敬い畏れながら、生きてきた民族です。
自然を自分達に都合が良いようにねじ伏せるのではなく、自然と同化して生きてきたのです。
そして自然と同化する事によって日本人は世界にも類まれな文化が発展してきたのです。
例えば夏には夏用の座布団を使ったり、簾のようになった建具を使ったり打ち水をしたりと、夏の暑い時だからこそ夏の暑さを楽しむとともにその中で涼を見出し楽しむと言うような情緒と感性に溢れた知恵を用いて生活を楽しむ文化が根付いたのです。

今ある環境を自分の好みではないからとか、自分の意にそぐわないからと言う事で、不平不満を言うのではなく、今ある環境にある特長を見つけ出し楽しみを見つけることこそ、人生を楽しいものにしてゆく第一歩ではないかと思います。

大人になるといつの間にか楽しめなくなってしまっていますが、子供の頃に戻って周りを見てみると、おもしろい事が満載ですよ!!
そんな事を思った雨の日曜日でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。