「いけばな」を「お花を綺麗に生けるもの」と定義するから面白くなくなってしまうのです。だって「いけばな」とは「生き様」に他ならないからです

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は朝からゴソゴソしたり事務をしたりと、私の苦手な時間を過ごしています。

そんな中、先日、友人と話したことをふと思い出したのです。ザックリ言うならば、いけばなとは何ぞやという事です。なので今日は自分の考えをまとめるために、改めて思った事をブログに書きたいと思います。

「いけばな」は、お花を綺麗に生ける事が最終目標ではありません

「いけばな」って聞くと、綺麗にお花を生けるのが「いけばな」だって思われている方が多いです。うん、多いっていうか、大半の方がそう思われています。
けれど実は「いけばな」は、お花を綺麗に生ける事が最終目標ではないんです。

では何が最終目標なのかと言いますと、「いけばな」の目指しているもの、それは、お稽古を通じて得た学びや経験を、自身の普段の生活やお仕事にヒントやアイデアとして役立てて頂き、人生を豊かにするのが目的なのです。

どうしても「いけばな」と聞くと、お花を生ける技術や知識や作法というところに目が行ってしまいます。その気持ちはよくわかります。綺麗にお花を生ける事が出来るようになりたいから「いけばな」を習い始められた方が圧倒的に多いのですから。

いけばなだけに限らず「知識」や「技術」の習得は、手段手法でしかない

そもそも何事によらず「技術」や「知識」というものは、人生を豊かにしたり楽しみを広げたりするための道具でしかありません。
つまり「知識」や「技術」をどのようにして生かすか、自分にとってどう役立てるかという「知恵」こそが一番大切なのです。
ここを捉え間違えるから「いけばな」を楽しめなくなってしまうのです。

極端な言い方をすれば、お花を綺麗に生けなくても大丈夫です。だってお花自体がそこにあるだけで綺麗なんですから。なので決められた形に生ける事が出来ないから駄目、という事では無いのです。

いけばなの魅力は、人にこそあるのです

ここで決定的な事を言いましょう。
あなたは、なぜその教室を選ばれたのですか。会社から近いからとか家から近いからとか、様々な理由があると思います。そんな数々ある理由の中で、一番の多数派は「この先生から学びたいと思ったから」だと思うのです。

確実に言う事が出来るのは、その先生が一番上手だからと理由ではないと思います。つまりいけばなの魅力は、知識や技術も大切でしょうが、何よりも大きいのは「人」にこそあるという事なのです。
いけばなをされている先生のライフスタイルが好き。とか、先生の考え方に共感する。とか、の様に、その先生なのです。つまりその先生の「生き様」に惹かれていけばなを学ばれている人が多いという事なのです。

「いけばな」を通じて何をしたいと思われていますか

「いけばな」をすることで、貴方はどんな事をしたいと思われますか?

お部屋にお花を生けて、その空間でちょっとリッチでゆったりとしたくつろぎの時間を過ごしたい。
子供さんやお孫さんと一緒にお花を生けて、同じ時間を共有したい。
生けたお花をキッカケにして、ご主人と会話を楽しみたい。
同じ趣味を持つ仲間と知り合いたい。

職場にお花を生けて、従業員や仲間の皆さんに安らぎを感じて良い仕事をしてもらいたい。
いけばなからの学びをお仕事にフィードバックして役立てたい。
いけばなで身が立つようにしたい。

何でもいいんです。間違いなんてありません。それぞれみなさんが思われることが全て正解なんです。
「人生を豊かにすることが出来る」それがいけばなの目指している事に他ならないですし、それこそが、「いけばなは生き様である」と私が断言する理由に他ならないのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。