「覚悟」や「責任」って、そもそも持てるものではないという事
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨日、ある方と話をしていて、「覚悟」や「責任」って話題になりました。とはいえ、重い話をしていたんじゃないですよ。その方に「責任を持て」とか説教していたわけではありませんし。(笑)
いろんな雑談をしている中で、「覚悟」とか「責任」って話題になっただけなんです。ただその中で、「覚悟」とか「責任」という事について、改めて向き合い考える機会になったので、今日はそんなことについて書きたいと思います。
そもそも「責任」なんて、持つことはできない
私は、「責任」なんてものを、世の誰であろうと全ての人間が持つことは出来ないと思っています。ちなみにこれを証明するためには「親子」が一番わかりやすい例になると思います。
よくこういう言葉聞きませんか。「親は子に対して責任がある」って。けれどこんなの嘘っぱちです。だって一般的に、親は子供よりも先に死ぬのですから、親が子供の一生に責任を持つなんてこと絶対にできないのです。
そしてこの言葉もよく聞きませんか。「子供が成人したら、その後は親の責任ではない」って。これなんて体の良い逃げでしかないと思うのです。だって生みの親としての責任がどこかで急に消えてなくなったりなんてしないのですから。
そう思って考えたら、一番近い関係の親子であっても親が子供の一生に責任なんて持つことはできないのです。
という事は、そもそも「責任を持ちます」とか「責任を取ります」なんて言っていても、本当の意味での責任なんて持つことも取ることも出来ないのであり、つまりそれは責任を持ったつもりになっているだけであり、責任を取ったつもりになっているだけなのです。
「覚悟」なんて、そもそも出来ないのです
「覚悟」も、そもそも持てないし出来ないと私は思っています。
これは物凄く簡単です。あなたが仕事をしている中で、任された担当があるとしましょう。そんな時に「覚悟をもって頑張ります。」と言ったとします。がしかし、周りで一緒にその仕事に取り組んでいる人がいて、その人の方が「覚悟」が強かったとします。そうすると、自分では覚悟を持って臨んでいるはずだったものが、実は覚悟が足りなかったって事になっちゃうのです。
はい。すなわち覚悟していなかったって事になってしまうのです。(笑)
「責任」や「覚悟」は、自分で持つものではない
私は「責任」や「覚悟」なんて、自分で持つことが出来るものではないと思っています。なぜそう思うのかというと、「責任」を持っているか「覚悟」を持っているかを判断するのは、自分ではなく周りだからです。
分かりやすく例を挙げますと、お仕事でいうならば、「あの人は責任をもって仕事をしてくださるから安心して任せることが出来る」とか、「あの人の仕事と向き合う覚悟は私たちがまねできるものではない」という事なのです。
つまり責任を持っているかどうか、覚悟を持っているかどうかは、本人が決めるものではなく、周りが決めるものなのです。
自分がどんなに責任をもって行なっていると思っていても、周りの人から見たときに無責任だと判断されれば、それは無責任なんです。自分で私は覚悟なんて持てないと言っていても、周りの人が「あの人は覚悟を持っている」と判断すればそういう事なのです。
責任や覚悟は、行動に後からついてくるものであって、先にあるものではない
こんな風に考えると、「責任」や「覚悟」というものは、先に責任を持ったり覚悟を持ったりするものではなく、その人の行動の後から付いてくるものなんだと思います。
つまり一生懸命に歩みを進め、その積み重ねられたものの中からだけ、責任や覚悟が感じられるようになってくるという事なのだと思います。
そんな事を改めて考える機会になったので、今日のブログで取り上げてみました。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




