華道が無形文化財に登録され、「日本いけばな伝統文化協会」がその保持団体として認定されました

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

一昨日の1月17日、朝からお出かけして京都に行ってきました。というのも「日本いけばな伝統文化協会」という団体が昨年立ち上がり、その設立記念式典と総会があったからです。

華道が無形文化財に登録されました

昨年(令和6年)12月16日の官報に、無形文化財として華道が登録されたことが告示され、華道が無形文化財として登録されました。

と、この話をすると多くの方が「えっ、華道って無形文化財じゃなかったの?」って仰られのですが、そうなんです。実は華道って無形文化財じゃなかったのです。そしてこれっていけばなだけの事ではなく、つい最近まで生活の中の伝統的な文化は無形文化財として取り扱われていなかったのです。
そのような中、2021年に文化財保護法の改正が行なわれ、書道、茶道、華道などの生活文化についても、登録無形文化財として国の保護措置が講じられることとなり、昨年華道も無形文化財に登録されたのです。

そしてこの無形文化財としての技を有する人たちを主たる構成員とした保持団体の認定の制度も設けられることになり、「日本いけばな伝統文化協会」認定され、その設立総会が開催されたのです。

文化庁のホームページにおいても紹介されています

華道の無形文化財への登録については、文化庁のホームページにおいても取り上げられており、華道の歴史やその登録について、文化庁参事官(生活文化創造担当)付 文化財調査官 吉野 亨氏による紹介が記載されていますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧いただければと思います。

華道の無形文化財への登録について

日常生活の中の華道(いけばな)としての役割

とにもかくにも私たち華道(いけばな)に携わる者にとって、この無形文化財の認定はとても嬉しい事に外なりません。
これからの時代の流れの中で華道(いけばな)がどの様な歴史を積み重ねてゆくのか未来の事は誰にもわかりません。がしかし、今回の無形文化財登録を契機にして、多くの人に華道(いけばな)に興味や関心を持ってもらえるような取組みを行なってゆかなければならないと思いますとともに、華道(いけば)の伝統的な技の保存と次世代への継承をしっかりと行なうことが出来るように、改めて気を引き締めなければならないと思っています。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。