印刷物の校正とは単に誤字脱字を指摘するだけの作業ではなく、書き手の意図が正しく読み手に伝わるようお手伝いする作業です

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は朝から夜まで、バタバタと過ごしています。出掛けないといけないし、事務もしないといけないし、明日と明後日の段取りもあるしで、追いかけまくられています。(笑)

光風流の流誌(機関誌)の校正をしています

さてそんな今日、事務所でゴソゴソしている作業の中に、光風流の流誌「光風たより」の校正があります。

校正というのは印刷にかける前の原稿チェックの事で、誤字脱字をはじめ文章の表現がうまく伝わるように出来ているかなどを最終的にチェックする行程の事を言います。
この校正を行うにあたって、私はいつも一点だけは特に意識するようにしています。それは「読んでくださる方に、原稿を書いた方の意図が伝わるようになっているかどうか」ということです。

私自身が、人に何かを伝えるのが苦手だからこそ

私は文章を書くのは苦手です。毎日Blogを書いているので、文字を書く行為自体は不得意ではありません。しかし自分の意図している事を相手にしっかりと伝えると言う事は、本当に苦手です。
まあこれは文字だけではなく喋ると言うことにおいても、自分の意図が伝わらないことが多くて四苦八苦する事が日頃から多いです。

とはいえ私自身の言葉が伝わらないのは仕方ないと思っています。ま、しょせん私にはこの程度の能力しかないという事ですし、その事で私の事を嫌いになる方は、それはそれで仕方ないと思っていますので。
だって、人に好かれるために自分を殊更に飾ったり媚びたりしても、自分自身が何よりもしんどいだけですし、そんな事に注力してもスグにばれちゃうだけですから。

とはいえ私はそれでいいんですが、流誌に原稿を寄せてくださっている皆さんには、そんな風にならない様にさせて頂かないといけないと思っています。

意識せずに文章を書くと、自分だけが解る言葉を並べてしまう「自分目線」になってしまう

文章を書く時には自分自身の目線で書いているので、言葉足らずな場合が結構多かったりするのです。その一例として文中に地名とかが入る場合に、「神戸」とかだと日本人だけではなく世界的にも通用する地名かもしれないですが、光風流本部のある「加西市」なんてその所在県である兵庫県民ですらご存知ない方も有ります。
それが町名とかになったら、まるっきりどこの地名かすら分からなくなっちゃいますよね。
あるいは「元町」って聞くと、関西では神戸の元町を連想される人が多いでしょうし、関東では横浜の元町を連想される方が多いでしょう。もちろん日本には他にも元町と言う地名のある地域は沢山ありますから、それぞれに思われる元町が違ってきちゃいます。

こういう風な、自分ではついうっかり気づかずにやってしまっているような点など含めて、文章を読みながら加筆などさせて頂いています。

誤字脱字は無い方が良いけれど、大した問題ではない

誤字脱字は大した問題ではないと思っています。だって読み手側が「あっ間違えている!!」って解るのですから誤字脱字なんですよね。
もちろん誤字脱字が無い方が読みやすいのは間違いありません。しかし誰も間違えようと思って間違えているのではないのですから、そんな事にいちいち目くじらを立てなくても、間違えていると思ったら修正して読んだら済む事です。

しかし、意味が別の意味になってしまったり、全く理解が出来なくなってしまうのは良くないですよね。
書き手の意図が読み手にちゃんと伝わるようにするお手伝いをする事、それが私が思う校正の役割なのです。
って事で、これから校正をもう少し行ないます。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。