10月に入って緊急事態宣言も解除され、私ども光風流が発行しているカレンダーも新しい月の作品になりました
こんにちは、内藤正風です。
今日から10月になり、緊急事態宣言も解除された新しい一歩となりました。
8月9月がコロナコロナでほとんど使い物にならなかった分、今月や来月は世の中が一気に動き始め、通常の動きに加えてこれまで止まっていた分も動き始めるので、世の中みんながかなり忙しくなるのではないかと思っています。
とは言え、忙しい=儲かるではありませんから、毎日毎日を着実に歩んでいかないといけないですね。
こんな時だからこそ、光風流のカレンダーで心に潤いを
生活やお仕事の空間でお花が目に付くところに飾ってあると、生活に潤いや彩りを与えてくれます。私がこういうことを言うと綺麗に生けてないといけないと受け取られる方もありますが、決してそうではありません。
たとえ1輪のお花や葉や枝が無造作に花瓶にさしてあるだけあったり鉢植えが飾られているだけであっても、お部屋の空気感が全く変わってきます。
今世の中は全ての人が昨年から続くコロナ禍で、大小は別にして何かしらの「不」を感じています。「不満」「不安」「不快」「不遇」「不況」「不幸」「不振」「不尽」「不服」「不便」などなど。
そんな時だからこそ、今自分がいる環境を良いものにすることこそ一番大切なことだと思いますし、一番手っ取り早く自分の心のあり様や機運を良い方向に向けることが出来る方法が、”お花を飾る”だと思います。
とはいえこれまでにお部屋に植物を飾ったことの無い方にすると、いきなり生のお花を飾るのはハードルが高いかもしれませんので、まずその入り口として光風流のカレンダーでお花のある生活を楽しんでみて頂けたらいいなぁとも思っています。
だってカレンダーなら、水替えや手直しの手間いらずお楽しみいただくことが出来ますから。
10月の光風流カレンダーの作品
それでは今月のカレンダーの作品を紹介させていただきます。
◇作者
和田 由香甫
◇物語
さるかに合戦
◇花材
カキ、アンスリューム、クリ、リンドウ、コギク、セイタカアワダチソウ、レザーファン
◇花態
投入 合生体
◇花器
変形壺
◇敷板
組合せ花台
この作品を生けた和田由香甫さんから、作品についての一言
昔話のさるかに合戦といういけばなとはイメージの重ならないものを作品にしてゆくという事で、お話をいただいたときにはどうなることかなと思っていました。
幸い物語の中にカキという重要な役割を果たす木がありそれを中心に作品を考えてゆくことにしました。
はじめは漠然と葉をつけた枝や実を使う事にしていましたが、猿が蟹にカキをぶつけるシーンを作品にするという事に決め、熟した実をつけた古い枝を使う事にしました。
物語の後半に出てくるクリや秋を現す草花を材料に加え、作品を作ることにしました。
経験も少なく集めた材料を生けるだけで精一杯だったのですが、お稽古を重ねアドバイスをいただくたびに作品があか抜けてゆくことに自分でもビックリしました。
猿がカキの実を喜ぶシーンを楽しんでいただけたらなと思います。
和田由香甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景
スタジオで写真撮影のためにカレンダーの作品を制作されている和田由香甫さんの様子もあわせてご紹介させて頂きます。
ここでしかご覧いただくことが出来ない未公開動画もお楽しみいただけます。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。
よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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