令和6年光風流カレンダーの1月の作品を紹介いたします。今年は「枯れものの美」をテーマに1年を彩ります
ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日は1月2日。書き初めや初荷、初夢、初売りなど色々な今年初めてが行われる日になります。ちなみに私の初夢は「無」でした。昨夜はネットフリックスを見ながら晩酌し、深夜に寝たんですが、気が付いたら朝でした。全く夢のかけらもありませんでした。(笑)
今年の光風流カレンダーのテーマは「枯れものの美」です
光風流の今年のカレンダーのテーマは、「枯れものの美」です。
いけばなをしている方ならばすぐにお分かりいただけるテーマかと思いますが、そうでない方には枯れものの美なんて言われても「???」なテーマかと思います。
いけばなというと生(なま)の植物を材料にして作品を作ると思われている方が多いでしょうが、実はそうではありません。金属、石、コンクリート、アクリル、紙、ありとあらゆるものを素材として用います。そしてそんな中の1つに枯れたものもその素材として用いる事が古来より行われています。
例えば「木」は、枯れると周りの表皮や柔らかい部分はすぐに朽ちてゆきますが、その芯の固い部分は長く残ってゆきます。そしてこの芯の固い部分が面白い風情を持っていたりするので、その魅力をいけばな作品の中で生かしたりするのです。いわゆる洒落木(しゃれぼく)と呼ばれるものですね。
この様に植物には、枯れたりドライフラワーになることによって生の時にはなかった魅力が生まれてくる素材がありますので、その魅力をこの1年間の作品でご紹介させて頂こうと思っています。
ちなみに取り上げます素材は次の12種類になります。
1月 サルノコシカケ
2月 スケルトンリーフ
3月 ナトラジ
4月 枯れぼく
5月 ナタマメ
6月 サボテンの骨
7月 シーブッシュ
8月 ソテツの葉
9月 ヒマワリの実
10月 ストレリチアの葉
11月 スパイダーガムクロウ
12月 パームボート
1年間を通じてお楽しみください。
1月の光風流カレンダーの作品
それでは今年最初となるカレンダーの作品を紹介させていただきます。
◇作者
後藤 紀久甫
◇花材
サルノコシカケ(枯れもの)、マツ、センリョウ、ハボタン、オオギク、ウメ、ストック
◇花態
盛花
◇花器
丸型広口水盤
◇敷板
長方形塗花台
この作品を生けられた後藤紀久甫さんから、作品についての一言と生け込み&撮影風景
この作品を生けられた後藤紀久甫さんが、スタジオで写真撮影をされている様子や、インタビュー、作品の紹介を動画でご覧いただく事が出来ます。
インタビューのオフショットなどもあり、カレンダーをご購入下さった皆様がCOCOARでご覧いただく事が出来る動画とは違った内容になっています。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。
YouTubeでは色々な動画のアップも行っていますので、よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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