相手に自分の思いを伝え共感してもらいたい時に絶対に必要なのは、溢れ出る「熱さ」です

相手に自分の想いを伝えるためには、言葉や裏付けは大切です。
元の熱さが熱いほど、その熱さに触れている時間が長いほど、「熱さ」は強く伝染する。
熱さの熱源は自分自身
熱さを嫌う人に基準を置くと、そのグループや組織は衰微の一途をたどる

こんにちは、内藤正風です。

今日は朝から光風流本部いけばな教室で「YOROZU salon」を開催しています。
皆さん朝からお越し下さり、出展されている尾上昇さんや鈴木英一郎さんと色々なお話をして下さっています。

こういう様子を拝見していると、人と人の基本は「出会う事」と「話をする事」だなぁとつくづく思います。

相手に自分の想いを伝えるためには、言葉や裏付けは大切です。

何かを相手に伝えたい。あるいは理解してもらいたい。って言う時に言葉は大切です。
だって何も言わないのに相手に伝わるようなことは絶対に無いから。

昔の歌に ♪俺の目を見ろ～ ♪ なんにも言うな～♪ って歌詞がありますし、”以心伝心”という言葉もあります。
相手が言わんとする事を感じる事の大切さもありますが、実際現実にはまあほとんどそんなことは無いです。逆に「なんでわかってくれへんの。。。」って事の方が多いですよね。

これって、自分では相手に伝えているつもりなんだけれども、相手には伝わっていないって事の現れですよね。
まだ伝わっていないくらいならばイイ方で、時には変な風に伝わってしまっていて、余計話がややこしくなってしまっていたりする事もあります。

こんな事がしたい！こんな事に協力してほしい！そんな自分の思いは、言葉にしなければ相手には伝わらないです。
しかし私は、言葉だけでは自分の思いは相手の人に伝えきれないと思っています。すなわち文字として言葉としては伝わっても、その本意の部分は伝わらないからです。
そんな中で私が絶対に必要だと思っているのは「熱さ（あつさ）」です。

元の熱さが熱いほど、その熱さに触れている時間が長いほど、「熱さ」は強く伝染する。

「熱さ」とは何かというと、情熱とか熱意、熱気、熱狂、熱血、熱情、熱心とかの「熱さ」です。

１つのグループや組織があり、そこで一番の原動力になるのは「熱さ」だと私は思っています。
もちろん色んな理由や意義のような物は不可欠でしょうが、百の理屈が有っても「熱さ」がなければ相手の人には本当の意味では伝わってゆかないと思うのです。

私はグループや組織における熱さというのは、お風呂、特に薪などで下から焚く五右衛門風呂と同じだと思っています。

お風呂で種火だけをいくら長時間つけていても、風呂釜の水の温度はほとんど変わりませんよね。
燃やしている炎を１００℃にしたら、風呂釜の水は２０℃から３０℃くらいにはなるでしょう。
この炎を２００℃にしたら、風呂釜の水は４０℃から５０℃くらいにはなるでしょう。
すなわち元の火がどれだけ熱く燃えているかで、お水の温度は変わってくるという事です。

そしてもう一つ大切なのは、同じ温度で炎が燃えているならば、長く炎にあたっている方がお水の温度は高くなるという事です。

熱さの熱源は自分自身

まずは自分自身が絶対的な熱さをもつ。
あるいは中核となるメンバーが熱さをもつ。
周りからウザがられていいです。
ってかウザがられるくらいの熱さが絶対に必要です。

だって自分に熱さが無いのに周りの人の温度が上がることは絶対にないです。
私の廻りはみんなクールだからーとか、みんな解ってくれない。。。って思っている時って、自分自身の熱さが全然足りないんです。
自分の熱さが足りないから、伝わった熱が現状になっているのです。

熱さを嫌う人に基準を置くと、そのグループや組織は衰微の一途をたどる

よく「あまりひつこく言って辞めてしまわれたら困る」とか「嫌われたくない」とかって言われる方がありますが、熱さを持つことが出来なかった人はいつかは離れて行かれます。遅いか早いかの違いだけです。
もっと言うならば、熱さを持たない人が大勢を占めてしまうと、そのグループや組織は衰退の一途をたどるしかなくなります。
だって現状維持や今が良ければいいなんて考え始めてしまったら、その先には衰微しか無いのですから。
だったら熱さを持つ人を１人でも増やしたり、いまの熱さをよりもっと熱くななる事が出来る様にしていった方が、その熱さに共感してくださる人が現れる可能性が出てきます。

衰微してゆくのを座して見ているのが良いか、熱さをどんどん出して共感してくださる仲間が増える可能性が有る方が良いのか、もう答えは明白ですよね。

熱さは素晴らしい事です。
熱さこそが自分の思いを伝える大きな力だと私は思っています。
熱さこそが共感する仲間を増やす大きな力だと思っています。
みんなで松岡修三ばりの熱さをどんどん出してゆきましょう！

そんな事を改めて思った今日の「YOROZU salon」でした。

内藤正風PROFILE

内藤正風

平成５年（1993年）、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。