オンラインの講習会やお稽古のベースは「不」によって出来ています。その「不」を解消するために必要なのは「受講者目線」をしっかりと持つことです

こんばんは、内藤正風です。

昨日はオンラインで講習会を開催しました。

緊急事態宣言が解除され、県をまたいでの移動も自粛解除され、日常に戻るための動きがあちらこちらで行なわれるようになってきました。
そんな中でニュースを見ていると最近感染者が少しずつ増えて来つつある様で、”新コロ”の感染についてもまだまだ楽観できる状況ではないなぁと改めて感じています。

したがって光風流における講習会や役員会は、まだもうしばらくはオンラインを中心に考えた方が良いのではないかと思っています。

オンラインの講習会やお稽古は「不」が根底にあります

私は、オンラインで行なう講習会やお稽古は、受講される皆さんにとって「不」から始まっていると思っています。
それはなぜならば、リアルでの講習会やお稽古をこれまで受講してこられている皆さんが、仕方なくオンラインの講習会やお稽古に参加して下さっているからです。

つまり、リアルで先生と向き合うことが出来ない「不満」。見本の作品をリアルで見ることが出来ない「不満」。講習やお稽古を一緒に受けている仲間にリアルで出会うことが出来ない「不満」。自分の作品を直接触れて指導してもらうことが出来ない「不満」。今までに経験したことのないオンラインで受講する「不安」。パソコンやスマホなどの使い方がよく分からない「不安」。
もう「不」のオンパレードだし、大安売り状態なんですよね。すなわち生徒さんたちが受講して下さっているオンラインでのお稽古や講習会のベースは「不」から始まっているのです。

自分目線ではなく「生徒さん目線」が重要

人間はついつい自分目線で物事を考えたり判断してしまいがちですが、このオンラインでのお稽古や講習会については「生徒さん目線」を常に意識して考える必要があると私は思っています。
すなわち生徒さんのベースにある「不」をどうすれば少しでも軽減することが出来るか。あるいは生徒さんの感じている「不」を補って余りある「魅力」を作り出せるか。の2点に意識を向けるという事です。

「今日の講習会は楽しかったですか?」って聞いたら、多くの人は嫌われごとは言いたくないので「はい、楽しかったです!!」って言ってくださると思います。しかしこれは心底から出ている感想や意見ではないのです。

ではどのようにすれば生徒さんの思っておられる感想や意見を知ることが出来るかというと、オンラインの時間に生徒さんのお顔や行動を常に注意深く観察することだけが、生徒さんの感想や意見を感じ取ったりくみ取ったりできる唯一の方法だと私は思っています。

成長する余地しかないのです

こんなことを書いていますが、私自身のオンラインの講習会やお稽古も、もっともっと生徒さん目線で色んな事を感じなければならないし、もっともっといろんな要素を加えたり改善したりしてゆかなければならないと思っています。

だって「これで完璧」なんてことは無いのですから、自分自身をいかにレベルアップさせるかを常に考え行動する事だけが、皆さんに喜んで頂いたり満足して頂く事に繋がるのだし、その全ては生徒の皆さんが無言でヒントを下さったり気付きを下さっているのです。

まだまだレベルアップしてゆきますよ~。私も光風流も。
出来る事が山ほどあるし、するべき事もいくらでもあるんですから。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。