いけばな展 ”流儀花をいける” を開催している「生田神社」は、日本の中でもとても珍しい特徴のある神社なのです
おはようございます。内藤正風です。
今日は朝から”いけばな展”の手直しに来ています。
今日と明日の2日間、生田神社の中にある「生田神社会館」の4階で「流儀花をいける」といういけばな展を開催しているので、お越し下さる皆様に良い状態の作品を見ていただくことができるように、朝の手直しに来ているという訳なのです。
日本の中でも珍しい「生田神社」
ところでこの「生田神社」って、日本の中でもとても珍しい神社なのをごぞんじですか。神社の格式とかそういう事ではありませんよ。
何がそんなに珍しいのかというと、実はこの生田神社には松の木が1本もないのです。(正確には松の見た目のものが無いということで、マツ科の植物はあります)
松って神の依り代とされていますよね。お正月に年神様をお迎えするために門松を立てますし、天女の羽衣の昔話でも松が登場するくらい神様と松って繋がりが深いものなのですが、生田神社には一本も無いのです。
ちなみにどのくらい松を使わないのかというと、毎年元旦に立てる「門松」ですが生田神社では飾らずに、門松に代わって「杉飾り」を立てるくらいに一切使わないのです。
なぜ生田神社では松を使わなくなったのか
なぜそんな事になったのかというと、799年の大洪水の時にお社の周りに植えられていた松の木が倒れてお社を壊してしまったそうなのです。それ以来、今でも生田神社の境内には1本も松の木は植えられていないですし、松を使う事も忌まれているのです。
なので過去には生田神社にあった能舞台の鏡板には、松ではなく杉の絵が描かれていたりしたそうで、マジで生田神社では松は禁忌なのです。
「松」は一切使わない”いけばな展”
なので今回のいけばな展では、全ての出瓶者が松は使わないようにして作品を作っています。
そんな事なども思いながら、いけばな展の作品をご覧いただいたり、生田神社の境内を散策して頂くのも面白いのではないかと思います。
生田神社で皆さんのお越しをお待ちしていま~す!!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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