「能」は時空を超えることが出来ると共に、人知を超えた世界を私たちに感じさせ教えてくれます
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こんにちは、内藤正風です。
今日は、毎週参加している例会や会議や打ち合わせやで、結構バタバタする1日になりますので、午前中にBlogをアップしたいと思います。
日常生活の中で「時空を超えた楽しみ」を持つことが出来るのをご存じですか
先週の土曜日に、笠田昭吟会の12月公演の「能」を拝見しに湊川神社の神能殿に行ってきました。
“能”というと「よくわからない」とか「退屈」というイメージを持たれる方も多いかと思います。確かに”能”では日ごろ使わない言葉や独特な節回し、そして日常生活とは全く違うゆっくりとした時間の流れがまず目につくので、一見すると確かにその通りだと思います。
では私はなにが面白くて「能」を見に行こうと思うのかといいますと、「時空を超えた旅行」を楽しみに行っているのです。
「能」を見る事で、タイムスリップをすることが出来るのです
能は奈良時代の観阿弥と世阿弥によってほぼ今の形が確立されています。なので今私たちが目にする「能」は、室町時代の人たちが見ていたものとほぼ変わらないものを目にすることが出来るのです。
それはすなわち、戦国時代や江戸時代の歴史上の人物である武田信玄や上杉謙信、豊臣秀吉や伊達政宗、そして徳川家康以降の歴代将軍が見ていたものを、今この現代において見ることが出来るのです。いうなればタイムスリップすることが出来るという事です。
「能」を見る事で、時空を超えることもできるのです
そしてこの「時空を超えた時間旅行」にはもう1つの楽しみがあります。それは、「能」というとシテとワキに目が行きがちですが、今でいうところのコーラスにあたる地謡(じうたい)や演奏隊にあたる囃子(はやし)が一体となって生み出す世界は、現実と非現実の垣根を超えると共にあの世とこの世を超越した世界観が広がり、「幽玄の世界」を体感することが出来るのです。
幽玄とはすなわち、現実なのか空想なのか分からなくなってしまう感覚、現在と過去を超越してしまう感覚、すなわち夢を見ているのか現実にいるのかがはっきりしない状態のことであり、その意味でいうと「能」を見に行って寝てしまうというのも、幽玄の世界を自らで体感体現しているものにほかならず、覚醒と夢を交互や同時に感じている事に他ならないのです。
人知を超えた世界を「能」は教えてくれます
能が描き表現している「生と死」、「あの世とこの世」、「今と過去」、「緊張と緩和」というようなものは、私達に大切なものを教えてくれているように思いますが、頭で理解するのはとても難しいものだと思います。
しかしだからこそ能のある空間に身を置き、見るのではなく感じる事こそが、私にとっての「能」の一番の魅力になっています。
もし未経験でしたら、ぜひ機会がありましたら舞台に足を運んで見られてはいかがでしょうか。
「能」はテレビで鑑賞するものではなく舞台に行ってこそ、その魅力を感じていただく事が出来ると思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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