光風流が発行しているカレンダー9月の作品「日本昔話 わらしべ長者」をご紹介します

こんにちは、内藤正風です。

今年も9月になりました。8月は緊急事態宣言の発出でワーワー言っていたら過ぎてしまったような感じですが、まあそんなことを言うと、今年1年がコロナコロナで過ぎて行っているし、残り4か月もコロナコロナで過ぎていくのは間違いない事だと思います。

とは言え、コロナを今さら嘆いたり文句を言ったりしても状況は1mmも変わりませんので、いま出来ることを可能な範囲でいかに行うかが何よりも大切だと私は思っています。

光風流のカレンダーで生活に潤いを

生活やお仕事の空間でお花が目に付くところに飾ってあると、生活に潤いや彩りを与えてくれます。私がこういうことを言うと綺麗に生けてないといけないと受け取られる方もありますが、決してそうではありません。
たとえ1輪のお花や葉や枝が無造作に花瓶にさしてあるだけあったり鉢植えが飾られているだけであっても、お部屋の空気感が全く変わってきます。

しかしこれまでにお部屋に植物を飾ったことの無い方にするとハードルが高いかもしれませんので、まずその入り口として光風流のカレンダーでお花のある生活を楽しんでみて頂けたらいいなぁとも思っています。
だってカレンダーなら、水替えや手直しの手間いらずお楽しみいただくことが出来ちゃいますから。

ちなみに今年の光風流カレンダーは「日本昔話」をテーマにして1年間を表現し彩っており、それぞれの月を代表する花材などを用いて季節や歳時を楽しんでいただくことが出来るようになっています。

9月の光風流カレンダーの作品

それでは今月のカレンダーの作品を紹介させていただきます。

 

◇作者
増田 照甫

◇物語
わらしべ長者

◇花材
キンカン、キク、トルコキキョウ、イナホ

◇花態
投入 合生体

◇花器
変形壺

◇敷板

この作品を生けた増田照甫さんから、作品についての一言

9月のテーマは「わらしべ長者」です。

子供のころに読んでいた物語ですが、長く日本昔話に触れておらず忘れてしまっているので、もう一度物語を初めから読み直し勉強しなければなりませんでした。
作品作りにあたっては先生や先輩方のアドバイスをうけ、沢山の人々の助けをいただきながら準備に取り掛かりました。

花器、花台、材料と選んでいきましたが、特に今回の作品では物語に出てくる、みかん・反物・稲穂がポイントになると思い選びました。
ミカンには同じ柑橘類のキンカンを使いました。
キンカンが色付くのを待つとともに、イナホは田んぼから一株いただき自宅でバケツで育てました。

材料をそろえて生け上げた作品です。わらしべ長者の物語を感じて頂ければ幸いです。

増田照甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景

スタジオで写真撮影のためにカレンダーの作品を制作されている増田照甫さんの様子もあわせてご紹介させて頂きます。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。

よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。