新しい月になりましたので、光風流カレンダー3月の作品「日本昔話 うさぎとかめ」をご紹介します

こんにちは、内藤正風です。

今日から3月になりましたが、そのとたんに暖かいですね。
私どもの地元、兵庫県に発令されていた緊急事態宣言も解除され、頭の上の暗雲が一気に晴れたような気がします。
とは言え、だからと言って浮かれて遠慮なくお出掛けするわけにはいきませんので、お家でいかに過ごすかが人生の楽しさや豊かさを左右してきますね。

自分の好きなものや綺麗なものに囲まれるのも、おうち生活を楽しくする秘訣です

これからお家で過ごす時間や過ごし方が、益々大切に考えられるようになるでしょうし、多岐にわたってくるようになると私は思っています。
それはすなわち、自分の好きなものに囲まれて過ごすという事にほかなりません。

車好きの方は、自分の好きな車の部品や写真や本などに囲まれて過ごすことが出来れば、落ち着くでしょうしリラックスできるでしょうし癒される空間になるでしょう。
ガーデニングの好きな方は、お家の周りやベランダでガーデニングをされるだけではなく、お部屋の中に鉢植えを飾ったり、ガーデニングの道具や本に囲まれるような生活って、楽しくて仕方ないと思います。

そしていけばなの好きな方は、お家にお花を飾っていけばなの道具が身近にあり、いけばなの本やカレンダーが目につくところにある。。。。。
って、これもう既に、いけばなをされている方の多くがこういう環境に居られるじゃないですか!!
そうなんです。実はいけばなって時代の最先端だったのです。

そんな光風流の今年のカレンダーは、「日本昔話」をテーマにして1年間を表現し彩っています。
ちなみに今月の作品は「うさぎとかめ」です。

3月の光風流カレンダーの作品

ってことで、3月の「光風流カレンダーの作品」を紹介させて頂きます。

 

◇作者
常廣 智甫

◇物語
うさぎとかめ

◇花材
オウゴンヒバ(枝)、スイートピー(薄いピンク)、ストック(白)、スターチス(白)、タマシダ(葉)

◇花態
生花 生け合せ

◇花器
長橋杭(光風好み)、亀(光風好み)

◇敷板
組合せ花台

この作品を生けた常廣智甫さんから、作品についての一言

ウサギとカメのどちらが目的地に早く到着することが出来るかを競争して、足の速いウサギが油断して負けてしまうお話を ”いけばな” で表現することは、難しくもあり興味深い作業でもありました。

絵本を読んで私なりの ”うさぎとかめ” の物語を表すイメージを作りあげ、カメをオウゴンヒバの枝で表現するためにコツコツと亀のように繰り返しお稽古を行ない、苦労しましたが枝で亀を表現することが出来ました。

3月は旅立ちの季節です。新しい世界に飛び出してゆかれる皆さんには、”うさぎとかめ” の物語で描かれている亀のように、周りを気にせずにマイペースで着実に進んで欲しいものです。

作品は春らしさをスイートピーで表し、ストックとスターチスを使ってウサギを可愛く仕上げました。

常廣智甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景

スタジオで写真撮影のためにカレンダーの作品を制作されている常廣智甫さんの様子もご紹介させて頂きます。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。

よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。