出来るからやっているのではなく、やっているから出来るようになるのです
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ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日から「大阪・関西いけばな展」が、後期の展示になりました。なので昨夜は会場のあべのハルカスで、前期の私の作品を撤花し、後期に展示する愚息の内藤貴風が生け込みを行なってきました。
とにかく、1つづつしなければならない事をこなしてゆけば良い
今秋のいけばな展のシーズンは結構バタバタで、特に前半が中々のハードスケジュールです。
9月25日(木)~30日(火)が「大阪・関西いけばな展」。そしてその会期中の9月27日(土)~28日(日)には「兵庫県いけばな展(淡路島会場)」。そして「大阪・関西いけばな展」が終わった翌日の10月1日(水)~10月5日(日)までが「こうべ芸文美術展」。そして1日空けて10月7日(火)~10月11日(土)に「日本いけばな芸術特別企画 in 大阪・関西万博」。というスケジュールで、もう何が何やら訳ワカメ状態です。
そんな中で、1つはっきりという事が出来ることがあります。それは、「特になんてことないよ」という事です。
確かに忙しいですよ。9月24日の生け込みに始まって、各いけばな展の”作品作り”や”生け込み”や”手直し”や”撤花”が、この3週間くらい常にあるのですから。けれどとにかく1つづつしなければならない事をこなしてゆけば良いだけの事なのですから。
経験こそが支えになるし自信になる
ちなみになぜ「特になんてことないよ」という事が出来るのかというと、これまでにそんな経験をしてきているからです。
これまでに一番沢山いけばな展が重なったのは、1週間に3か所のいけばな展が重なったことがあります。その当時は1週間に2か所のいけばな展が重なるなんて日常でしたので、まあ特にワーワー言ったり慌てないといけないような感じではありません。つまり、既に経験しているという事が大きな支えでありゆとりになっているのです。
出来るからやるのではなく、やっているから出来るようになる
人間の能力って、無理をせずに成長するって無いと私は思っています。そしてその一番わかりやすい事例は、私が毎日書いているブログに外なりません。
分かりやすく言います。私が毎日ブログを書いているのは、出来るから始めたのではありません。出来ないけれどやっているうちに11年が経ったという事です。
文才があったからブログを書き始めたのでもありません。私のキッカケ、それは「文章が書けなくなったから」なんです。
私は仕事柄、原稿を依頼されることがちょくちょくあります。それは自分の流派の機関誌に掲載するものであったり、本を出版するにあたっての原稿であったり、新聞や雑誌から原稿のご依頼を頂いて書かせていただく機会であったりします。そんな中で、ある日原稿を書いていて気づいたのです。自分の文章力というか、文章を書く力が恐ろしく低下していることに・・・400時程度の原稿を書くのにヒーヒー言ってしまうような状況だったんですから、酷すぎます。
そこで一念発起してブログを毎日書きはじめ、今では1200~1300文字くらいならば、30分程度で書くことが出来ます。
つまり物事って、出来るからやるのではなく、やっているから出来るようになるのです。
人間は未知なるものに自信なんて持てない生き物なのです
「自信がないから」とか「やったことがないから分からない」というような言葉をよく聞きますが、そんな事を言っていたら何もせずに人生を終えなければならなくなります。
あなたは自信があるから歩き始めたのですか。あなたは自信があるから今のお仕事や家庭での役割を始められたのですか。違いますよね。
分からないなりにやっていたら出来るようになっているのです。自信なんてないけれど、やっているうちに出来ているんですよね。
新しい体験や新しい立場を与えられたら、進化進歩の機会だと思ってとにかく取り組めば良いのです。だって出来ない人に出来ない依頼は来ません。それにそもそも未知の事に自信なんてものを人間は持てない生き物なのですから。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。