友達や知り合いから声をかけて頂けるのは認められている証拠であり、職を通じて人に求められるという事は「天職」なのです
こんにちは、内藤正風です。
今日は3月31日、コロナコロナと言っている間に2月が逃げ3月が去っていったような感じです。
友達や知り合いから声をかけて頂けるのは、認められている証拠
いけばなをある程度の年数をお稽古されている方には、経験があるのではないかと思います。
お友達やお知り合いの人からある日突然、「あなたにいけばな教えてもらいたいなぁ」という声をかけて頂いたことが。
そういう機会は色んなときにあると思います。
会社で休憩時間にお話をされているとき。いけばな展を見に来てもらったとき。お家に回覧板をお隣さんが持ってこられたとき。体験教室を開催されたとき。
そんな時に熱心にお稽古されておられる方に限って、こんな風に言われるのをよく目や耳にします。
「いえ、私なんてまだまだ。。。。」
これ、私は残念でなりません。
だって相手の方が認めて、貴方に教えてもらいたいですと言われているのに、「イヤです」ってお返事しているのですから。
例えていうならば、貴方がお友達のお店に行って「○○を頼みたいのです」ってお願いしたときに、”イヤです”って言われているのと同じことなんですよ。
そんなこと言われたら、どんな風に思いますか?
「うわ~よかったぁ~~~!!!断られて幸せ~!嬉しい!!」ってなりませんよね。
程度の差はあるでしょうが、残念な気持ちや悲しい気持ちになりませんか。
それを思うと、相手の方に悲しい思いや残念な思いをさせてしまっているって本当に残念だなぁって思います。
人から声をかけて頂けるのは「天職」だという事
私は人から声をかけて頂く事が出来るという事、それは「天職である証」だと思っています。
たとえばキュウリを買う時に、近いお店とか安いお店で買われる方が多いのではないかと思います。しかしこの人から、あるいはこの人のお店で買いたいって思ってもらえる人というのは、それは天職なのだと思うのです。
一生懸命にそのことに取り組んでいる、信頼がある、安心がある、そんな風に思って頂けているからこそ、あの人から買いたい、あの人に頼みたい、あの人に教えてもらいたいという風に思い声をかけてもらえているのです。
すなわちこれって「天職」に他ならないのです。
多くの人が職を求めているなかで、職を通じて人に求められることの価値
世の中のほとんどの方が、職を求めることから社会人としてのスタートを切られていると思います。
そして色々な研鑽や経験を積んでいく中で、職を通じて独り立ちが出来るようになってゆきます。
しかしそんな一人前と言われるようになった人たちの中でも、職を通じて人から求められるようになるのはごく一部の方だけだと思うのです。
すなわち”仕事が出来るようになる”のと、”人から求められるようになる”のとは大きな違いがあるのです。
いけばなをお稽古されている方にお聞きします。
貴方は日頃どんなお仕事をされていますか?
そのお仕事は同じような経験をしている方ならば、他の人でも行うことが出来るお仕事ですか?それとも”あなたでないと困る”と求められてされているお仕事ですか?
どうでしょうか。”いけばな”をお稽古されている中で「あなたに教えてもらいたいな」というようなお声をかけて頂けることが、どれほど価値があり尊い事かお判りいただけますでしょうか。
物事の価値は自分が決めるのではなく周りが決める事なのです。自分がどんなに価値がある、私は素晴らしいんだと言っていても認めてもらえていなければそれまでです。
自分はまだまだだと思う事は大切です。その気持ちがあるからこそ自己成長が出来るのですから。しかし周りから認めて頂いているのに「私なんてまだまだ。。。」なんて言うのは、罪でしかないと思います。
だって、誰かに残念な思いをさせてしまったり悲しませたりしているのですから。
私は人から求められるという事は天職なんだと思いますし、その一歩を踏み出すことで、周りの人も自分も幸せになることが出来ることなのだと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。