追善いけばな展を開催して思った、これからは小さないけばな展こそ成果を出しやすい場になるということ
こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日は朝から晩までゴソゴソゴソゴソの1日でした。
昨日と一昨日に開催した、追善法要並びに追善いけばな展の事務と雑務をとにかく片っ端から行ないました。が、まだまだ終わりません。
あ~、事務苦手です。雑務苦手です。。。
小さないけばな展開催のススメ
追善法要と追善いけばな展(以降両方を指す場合には総称して追善会と呼びたいと思います)を開催して、沢山の気付きや学びがありました。そんな中の1つに「小さないけばな展開催のススメ」があります。
今回の追善いけばな展では、流派の皆さんに向けた開催を第一目標にして行なったのですが、そんな中で実際にいけばな展の会場に居ながら特に感じたのは「小さないけばな展こそ自分の身近な方にお越しいただきサロンとしての場とすることが出来るなぁ」という事です。
この度の追善会では私は黒子に徹しようと思って、いけばな展の会期中にはお茶を汲みお菓子をお出しする役割を行ないました。そんな中、いけばな展に出瓶されている先生のお弟子さんがお越しくださり、一緒に会場内を展覧したりお茶を飲みながら色んなお話をなさっている様子は、まさに私が考えるサロンそのものだったのです。
これ大きないけばな展にしていたら、この状態にはならなかったと思うのです。
なぜなら規模が大きくなればなるほど作品を展示してくださっている皆さんは”いけばな展”自体のお世話をしないといけなくなりますので、お越しくださったお弟子さん方とゆっくり話をする時間なんて取れなくなってしまうからです。
これからは小さないけばな展こそ、目に見える成果を出しやすいです
これまでから私は「小さないけばな展の効用と価値」という事について度々お話をしてきていますが、今回の追善会を通じて、その気持ちをより一層強くしましたし確信するに至りました。
いけばな展では、先生と生徒さんの交流、そして生徒さんのお友達と先生の交流、生徒さんご自身と生徒さんのお友達との交流、これらの時間を持つためにどんなことが出来るのかを一番に考えながら仕掛けをしてゆくべきだと思います。
そしてそのためには、教室でのいけばな展や個展、あるいは仲間で開催するグループ展こそが、こんな事がしたいという思いを形にしやすくなるのです。
なので大きないけばな展は、流派全体で開催している光風流いけばな展に任せておけば良いと思います。
そして先に書いたような小さないけばな展を各地でどんどん開催し、地域や個人に根差したものを行なったほうが目に見える成果を出しやすいと思うのです。
そういう中で小さないけばな展で得た経験や学びやノウハウをお互いに持ち寄り3年とか5年という機会に支部でのいけばな展を開催すると、支部でのいけばな展が毎回刺激を得る機会として機能してゆく様になると思うのです。
成長した者同士が集まるから、刺激と学びの機会を生み出すことが出来るのです
おんぶにだっこでは人は成長しません。ギブ&テイクではなくギブ&ギブでは楽しくなくなってしまうのは当然です。
まずは自らに学びや経験の機会を作り自分を成長させる。そしてそれぞれが成長した状態で一堂に会することで、刺激しあう機会と場を生み出すことが出来るようになるのだと思います。
光風流の皆さん、社中展、教室展、グループ展、個展をどんどん開催しましょう。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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