いけばな展って実は「お祭り」なんです | 作品を見るだけじゃない、楽しみ方のお話

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

「兵庫県いけばな展」、「日本いけばな芸術展」と、いけばな展が続いてきましたが、今週末の10月31日(土)と11月1日(日)には、加古川市で「兵庫県いけばな展(加古川市会場)」が開催されます。

ところで私は、以前から「いけばな展って、お祭りなんですよ」とブログでも書いたことが有るのですが、覚えてくださってますでしょうか。

「そんなん知らん」って方もおられるかと思いますので、今日は久しぶりに、この事について取り上げたいと思います。

いけばな展は、作品を見るだけの催しではありません

いけばな展というと、作品を生けて展示する人がいて、その作品を見に来る人がいる。そんな催しだと思われている方が多いと思います。
もちろん、それがいけばな展の「中心」であることは間違いありません。しかし私は、いけばな展の楽しみは、それだけではないと思っています。

例えば、会場で久しぶりの友人と再会する。作品を見ながら話をする。展覧会を見終わってから、一緒に食事に行く。せっかく出掛けてきたのだからと、周辺のお店をのぞいたり、買い物を楽しんだりする。
これって、どれもいけばな展があったからこそ生まれる楽しみですよね。
つまりいけばな展とは、この催しをキッカケにして、色々な楽しみが広がってゆく機会ということなのです。

いけばな展って「お祭り」なんです

私は、いけばな展は「お祭り」だと思っています。作品を生ける人も、作品を見に来てくださる人も、それぞれに楽しみを見つけて、みんなで楽しむことが出来る。そんな場であってほしいと思うのです。

お祭りって、メインになる催しだけを楽しむものではないですよね。
人に会うのを楽しみにしている人もいれば、屋台の食べ物が目当ての人もいる。みんなで集まってワイワイするのが楽しいという人もいるでしょう。
いけばな展だって、同じでよいと思うのです。

作品の生け込みを終えて、仲間で一緒に祝杯を挙げるのも楽しいです。作品をじっくり鑑賞するのもよし。友人や知人の作品を見に行くのもよし。会場で人と会うのもよし。そして、その前後に食事や買い物を楽しむのもよし。
「いけばな展があったから、楽しい一日になった」そんなふうに思っていただくキッカケになったら、私はとても嬉しいのです。

いけばなをきっかけに、人と人がつながる

先日の「日本いけばな芸術展」では、光風流の皆さんが特別研修としてバスを仕立てて、会場まで見に来てくださいました。そしていけばな展見学の後には、新歌舞伎座において松平健とコロッケのショーを観劇して帰ってきました。

あっ、言うまでもなく、いけばなの作品を見ることが研修の目的です。しかし、皆さんで一緒に出掛けるということ自体にも、大きな意味があると思っています。
道中で会話をしたり、普段あまり話す機会のない方と交流したり、遠くまで中々行く機会の無い方にも、気軽にお出掛けしていただいたり、日頃観劇などあまりなさらない方にも、観劇の魅力を満喫していただく。
そういう体験が、いけばな展を通じて得られるって素敵だと思いませんか。

いけばなの作品があるから、人が集まる。そして人が集まるから、そこに交流や新しい楽しみが生まれる。私はそんな事こそが、いけばな展の大きな魅力に他ならないと思っています。

今週末の加古川でも、ぜひ一日を楽しんでください

今週末には「兵庫県いけばな展(加古川市会場)」が開催されます。10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、SHOWAグループ市民会館(加古川市民会館)の小ホールが会場となります。
光風流からも私を含めて3名が出瓶いたしますので、ぜひ作品をご覧いただき、それだけで終わらせてしまうのではなく、展覧会を見られた後に食事や買い物、観光を楽しんでいただきたいと思います。

せっかく加古川までお越しになるのですから、いけばな展をきっかけにして、楽しい時間を過ごしていただければ嬉しいです。
ま、とにもかくにも、いけばな展は、生ける人だけのものでも、作品を見るだけのものでもありません。作品を生ける人も、見に来てくださる人も、みんながそれぞれに楽しむ「お祭り」にしちゃいましょう。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。