お待たせいたしました!光風流の特徴の一つである「組合せ花台」の新作が本日入荷致しました。

こんばんは。内藤正風です。

光風流の皆さん、指導者の先生方、大変長らくお待たせいたしました。
組合せ花台が本日完成し光風流本部に届きました~~!

光風流の特徴の1つでもある、組合せ花台

「組合せ花台」と言いますのは、お花を生ける時に器の下に敷く”敷板”の事で、私ども光風流では四角形や丸形、瓢箪型などと言うような古来よりあるような形のモノだけではなく、星型や三角形や曲線と言うように色々な形の敷板を使っています。そしてこの敷板は1枚だけではなく複数の敷板を組み合わせて使う事によって色々なバリエーションを生み出す事が出来るようになっている優れものなんです。

複数枚組み合わせたり、一枚で使ったり、色々できるんです。

 

そんな「組合せ花台」なんですが、なぜ敷板が光風流の特長なのかと言いますと、じつはどこに行っても売られていないからなのです。街で見かけられたことないでしょ(笑)
この組合せ花台は、流祖内藤光風が考案しそれ以来代々用いているのですが、流祖の頃よりこの組合せ花台は、専門の職人さんに依頼をして特別に作って頂いているのです。

組合せ花台は、職人さんに依頼して作って頂いています

この敷板なんですが、かなり手が込んでいる品物で、誰にでもお願いしてすぐに作ってもらう事が出来るってブツではないんです。
手間暇がかかるし、効率は悪いし、同じものを数作るわけにはいかないっていう、ある種の三重苦みたいな存在なんで、そうそう誰にでもって言う訳に行かないのです。

専門的な技術を妥協せずに注ぎ込む事が出来、私の思いや光風流の思いを理解して、「おっしゃ~~!!!任しとき~!」って言ってくださる、昔ながらの職人さんみたいな人でないと請け負って頂く事が出来ないですし、お任せする事が出来ないんです。

ついに新しい組合せ花台が誕生しました

そんな中で、これまでお願いしていた方が、ご高齢という事や細かい作業が思うように出来なくなってきたって事や諸々の理由から「もうできません・・・」という事に昨年の早々の段階でなってしまい、それからお願いできる方を探していたのです。

ええ、本当に困っていたんです。「どうしよう~~~・・」って。だって誰にでも簡単にお願いして何とかなるものではありませんので。
そんな時に、ふと思いついたのです!!私の友達でレーザー加工をしているあの人がいるやん!って。

それから何度もやり取りをして、組合せ花台というものについて理解して頂き、組合せ花台の新デザインをいくつか書き上げて、お願いをして、ついについに!!!本日出来上がってきたのです!!!!!

嬉しい!!の三重奏です

組合せ花台を持った英一郎さん。ワザワザ新幹線に乗って届けに来てくださったのです。

鈴木英一郎さんと尾上昇さん

組合せ花台が届いて嬉しいし、ワザワザそれを持って来てくださったのがうれしいですし、英一郎さんと久しぶりに会えたのが嬉しいですし、こんなに嬉しい事が3つも重なったら、飲まなきゃいけないですよね!!

って事でこれから、祝杯をあげに行ってきます。

本日入荷した組合せ花台は、また改めてご紹介させて頂きますね~~。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。