明日7日(日)と明後日8日(月・体育の日)の2日間、兵庫県西脇市の「旧来住家住宅」において”光風流いけばな展” を開催するので、生け込みに来ています

こんにちは。内藤正風です。

今日は、大阪高島屋で開催中の「日本いけばな芸術展」の朝の手直しを行い受付の当番を行ってから、兵庫県の西脇市に光風流の支部展の生け込みに来ています。

築100周年記念の、100本のバラで生けた作品もありますよー。

10月7日(日)8日(月)の両日、兵庫県西脇市の「旧来住家住宅」において ”いけばな展” を開催します

明日の日曜日(7日)と、明後日の体育の日(8日)の2日間、兵庫県西脇市にある「旧来住家住宅(きゅう きしけじゅうたく)」において、私ども光風流の西脇支部が ”いけばな展” を開催いたします。

 

この旧来住家住宅というのは、大正時代のスーパーお金持ちがお金に糸目をつけずに建築した建物で、この度のいけばな展は、この「旧来住家住宅」の築100年を記念して開催するもので、歴史ある建物の随所にお花を生けて、お花と共に建物も楽しんで頂こうという展覧会です。

この ”旧来住家住宅について” や ”アクセス” については、先日書いたブログ
10月7日(日)8日(月)の両日、兵庫県西脇市の「旧来住家住宅」において光風流の支部が ”いけばな展” を開催します
で紹介させて頂いていますので、興味のある方はこちらをご覧くださいネ。

いけばなの作品は会場によって違って見えるのをご存知ですか

いけばなの作品って器にチョロチョロッと生けられていて、そんなのどこで見ても一緒やん。。って思われていませんか。

もしそう思われていたら大きな間違いです。
いけばなの作品ってその場その場によって全く違って見えるものなのです。

理由はいくつかあるのですが、その中から大きなもの2つをお話させて頂きますね。

いけばなの作品が全く違って見える理由 その①

いけばなの作品は、環境に合せて生けるものである。

いけばなの作品って、そのものだけで楽しむというよりは周りの環境と共に楽しむという存在です。
なので洋間に生けるお花と和室に生けるお花は、その作風も材料の取り合わせも違ってきます。
高い位置に生けるお花と低い位置に生けるお花とは全く変わってきます。
お祝いの席に生けるお花と不祝儀の席に生けるお花は全く違います。

当然、お家で日頃生けているお花と ”いけばな展” の時に生けるお花は違ってきます。
日頃住んでいるお家が和風住宅であっても、文化財になるようなお家とでは、お花を飾る環境が違ってきます。
季節によってお部屋の設えが変われば、お花も当然変わってきます。

いけばなの作品が全く違って見える理由 その②

いけばなの作品は、環境によって違って見える。

いけばなの作品は、同じ作品であっても周りの環境によって全く違った見え方になります。
それは例えば、広い空間に飾った場合と狭い空間に飾った場合。
あるいは明るい場所と薄暗い場所。
木材や土壁中心の場所とコンクリート打ちっぱなしの場所。

例を挙げればきりがありませんが、全く同じ作品でも全然違って見えてくるのです。

いけばな作品は”見て楽しむもの”と言うよりも、”感じて楽しむもの”なのです

いけばな作品は”見るもの”と思われがちですが、実は”感じる”ものなのです。いうなれば”五感で楽しむ”ものです。って言っても触ったり食べたりは出来ませんがね。。。。。いや、そのつもりで作品作りをすれば、触ることも食べることも可能だなぁ(笑)

お花には匂いがあります。いけばなの作品が飾られている空間ではこの匂いも一緒に楽しんで頂く事になります。
いけばな作品には大きさがあります。大きな作品からはその迫力が伝わってきます。逆に小さな作品からは可愛らしさが伝わってきます。
いけばな作品は立体ならではの3D感もあります。
それぞれの植物の素材感もそこで見ていただかないと感じる事は出来ないでしょう。

そこで見るからこそ感じる事が出来る要素があるのです。

 西脇支部の役員や会員が会場でお越しをお待ちしています

このいけばな展は光風流西脇支部の主催する展覧会なので、私の作品は展示しておりません。しかし西脇支部の役員や会員が心を込めて作り上げた作品を展示し、旧来住家住宅にて皆さんのお越しをお待ちいたしております。

会場の受付で「内藤のブログを見てきた!」って言って頂ければ、「あっそう。。。」って言ってもらえるか、「ぷっ!」って吹き出してもらえるか、「まあお茶でもどうぞ~」と言ってもらえるか、いずれかの反応があるかと思いますので、是非どんな反応があるか楽しみに行って頂ければ嬉しいです。

10月7日(日)8日(月・祝)の両日、兵庫県西脇市の「旧来住家住宅」においてお待ちしていますね。西脇支部の役員と会員が〜!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。