若者と年配者・男と女・・・対立の関係からは何も良い事は生まれない

正月の3日をのんびり過ごしている、光風流家元 内藤正風です。

IMG_8429

今日のお雑煮はおすましで。
餅好きとしては、具も全部抜いてお餅を満タンで(笑)

明日は4日の月曜日、仕事始めと言う方も多い事と存じます。
私はと言うと、もう少しのんびりさせて頂きます。
ってか、大晦日も正月の三が日もブログは書いていますし、頭の中では仕事のアイデアとかを思いついたりと、まるっきり仕事から離れていたわけではないですし、明日ものんびりすると言いながら、まるっきり仕事から離れちゃっているのかと言うと、そうではないのが実情です(笑)
ただお正月という事で、いつもと違う時間の過ごし方をする事が出来て、アイデアが浮かんだりリフレッシュ出来たりしているのは間違いありません。

新しいメンバーが加わるとか、構成されているメンバーの顔ぶれが変わるって言うことは、新しい事が起こるってこと

平成28年は、光風流の本部や支部で新しく任命させて頂いた役員の方もあり、一部、新体制での流派運営になってくる部分もあります。
けれど私は全く不安は感じていません。
っていうか、どんな楽しい事が起こるのかウキウキして楽しみでなりません(^^)

だってある組織に新しいメンバーが加わるとか、構成されているメンバーの顔ぶれが変わるって言うことは、新しい事が起こるって事なんですから。

流派の歴史は、人の世代を積み重ねてきたから有るのです

光風流は今年56周年になります。
創流時の幹部は全ての方が他界され、創流時をリアルタイムでご存知の先生方も数人が長老としていてくださるのみとなりました。
しかしそのあとを引継ぎ、現在まで支えてくださった先生方や、今現在中核として支えてくださる先生方のおかげで、56年の歴史を積み重ねてくる事が出来ています。

いけばなの流派は、とても幅広い世代の方で構成されています。
80代の先生が現役で生徒さんを指導されています。
60歳から初めてお稽古を始められる方もおられます。
40代でバリバリ生徒さんを教えておられる方もおられます。
小学生や中学生でお稽古されている方もあります。

色々な世代の人が集まれば、価値観も違います、意見の違いや考え方の違いなどもあります。
っていうか、10人集まれば十通りの価値観や考え方が無いとおかしいのです。

IMG_8423ウミガメが産卵に来る日和佐の海で

人は自分と違う人を否定したり排除したり攻撃したりしようとする

世の中で「最近の若いもんは・・・」「年配者は・・・」って事を思ったり言われたりされる方があります。
けれどこの考え方って両方おかしいと私は思うのです。

「最近の若い者は・・・」って言われますが、その最近の若い者を作り育てたのは親の世代ですよね。
ってことはその最近の若い者を作り育てたあなたにその責任の大元はあるんでしょ?って言いたくなります。
それに何よりも、60歳の考え方や行動をする30歳とか40歳って気持ち悪いですよね(笑)

「年配者は・・・」って言われますが、その世代が”今”を作ってきてくれているんですから、少なくとも敬意を払うべきだと思います。
今から先の未来を作ることはできても、過去は作ることができないのですし、今があるからあなたが存在しているのですよって思います。
40歳50歳よりも若々しい考え方をする80歳90歳がいたら、40歳50歳の立つ瀬は無くなっちゃいますよね(汗)

何故か、若者が悪くて年配者が良いとか、年配者が悪くて若者が良いとかって風に、どちらかを悪くしてどちらかが良いという事にしたいという考えが働くようです。
けれどこんな考え方をしていたら、お互いの良いところを活かす事が出来なくなっちゃいます。

若い方は、今までになかったアイデアや手法を発想したり、身軽に行動を起こす事が出来ます。
年配の方は、これまでの経験や実績をもとにして、知恵を出したりアドバイスしたりする事が出来ます。
どちらが良いとかではなく、どちらもが大切ですし必要なのです。

「若い者が何か言っても・・・」とか「老兵は去るのみ」とか「若い人は私らが知らないものを使いこなすから」とか「昔の話ばかりされても」とか、それぞれの立場で言われる方があります。
しかしこれは自分の思いが聞いてもらえなかったり通らないから、ひがんだりすねたりしているようにしか聞こえません。

若い人が何か言っても聞いてもらえないではなく、どうしたら聞いてもらえるかを考えるべきでしょう。
老兵は去ること以外にも出来る事はあります。
自分達が知らないものを使いこなしている若者を使いこなせばいいだけです。
昔の話にこれから未来のヒントやアイデアが隠れています。

対立の関係からは何も良い事は生まれない

世の中では「若い者」VS「年配者」の構図を作ろうとする人が多いです。
たしかに傍から見ていて面白いでしょう。
対決と言うのは一番簡単な人間関係でしょう。
しかしその先には、笑顔も楽しさも充実も円満も発展も、なんにも良い事は待っていません。

私は自分よりも年上年下関係なく、とても沢山の方に学びや刺激を頂いています。
これはこれまでも、今現在もです。
そのおかげで、私はとても沢山の事を学ぶ事が出来ました。
いけばなに関する事。人として。男として。
そしてこれからも年上年下関係なく、頑張っている方や活躍されている方、一途に一つの事に取り組まれている方、色んな皆さんからもっともっと学びたいと思っています。

なので私は、光風流では年配者は若者を、若者は年配者をお互いに尊敬し、相手に良い刺激や学びを与え、相手から良い刺激や学びを受ける事が出来る関係でいてもらいたいと思っています。(結果がそうなっているか出来ているかは別にして。。。(笑))

これまでも、これからも、私のこのスタンスは変わる事はありません。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください