いけばな作品の写真撮影の様子を投稿した1つのFacebookから感じた、個人の発信が大きな力を持っていると言うこと

こんにちは。内藤正風です。いよいよ大晦日になりました。
今年一年、私の身の周りでは色々な事がありましたし世の中も大きく変わりました。

そんな中で昨年以上に発展と変化があり、特筆すべき事の1つに「個人の発信がなお一層力をもち重要になった」と言うことがあげられると思います。
なぜそんな事を今更ながらに思ったかというと、つい先日まさに個人の発信の大切さと言うことを象徴する事が起こったからなのです。

Facebookの1つの投稿でご予約を頂きました

12月29日に光風流のカレンダーに掲載するいけばな作品の写真撮影に立ち合いをしていました。そしてその様子をいつもの様にFacebookに投稿していました。

こんな感じでいつもの様にお気楽~~に投稿したんです。

するとその中の一枚の写真にコメントが入りました。

 

 

 

今回の作品の写真撮影を担当してくださった作者のお友達の人からのコメントなんですが、たったこれだけのやり取りで光風流のカレンダーに興味をお持ちくださり、欲しいってお話になっちゃったのです。それも来年のカレンダーじゃないですよ、再来年2019年のカレンダーをです。
これって完全にこの時の作者の人の力です。

個人の発信が重要だと思う理由

この一連の流れを見ていて「あ~これが大切だし現代なんだよなー」って改めて感じたのです。私がポイントを感じたのは3つあります。

第1のポイント
組織よりも個人の発信の方がよりちゃんと伝わる

今回の投稿は作品を担当してくださった作者をタグ付けしていたことで、作者のお友達のFacebookに表示されたのだと思います。そしてそのことで「あっ!」って目に留まったことが全ての始まりになります。
これタグ付けせずに2019カレンダーの写真撮影していますって発信していてもこの方の目には留まらなかったでしょう。目に留まらないって事は伝わっていないって事になります。
作者をタグ付けさせて頂いた事で、興味を持ってくださる方が出来たって事です。

第2のポイント
人は自分の知り合いの情報にしか興味がない

人は組織の発信には興味が無くなっているのだと思います。それよりも自分の友達や知っている人の発信に興味を持つ傾向にあるのだと思います。友達の〇〇さんが。。。これが重要なのだと思います。

第3のポイント
人は品物がそこにあるから購入を検討したり決めたりするのではない。

2019年のカレンダーはまだありません。ってかどんなサイズで、どんな作品が掲載されていて、お幾らかもわかりません。なのにご予約くださっているのです。すなわち人は友達と言う存在があることで欲しいと思われたり購買を決めたりされるって事なのです。

今時代はカレンダーの不必要な時代になっていると思います。だってスマホやパソコンが1人1台の時代になって、スケジュール管理はその中で行う人が増えています。その上にカレンダーは各方面から皆さん頂かれたものがお家には何本もあるでしょうから買わなければならない必要性が無いですよね。
そんな中でお買い求めいただけるということは、「人」というキーワードがそこには不可欠なのだと思います。

今カレンダーには新しい価値や魅力が求められている

こんな風に考えると、いまカレンダーが果たせる役割ってなにだろう。そして、カレンダーを通じて皆さんのお役にたてるというよりも皆さんに興味を持っていただけたりニコッと笑顔になって頂けることって何だろうと思います。
だって、曜日の確認と日にちの確認はカレンダーが無くても、手元のスマホやパソコンで出来るのです。って事はカレンダーの役割が一昔前とは明らかに変わってきているということの現れだと思います。

単に日にちや曜日を確認するためのカレンダー。予定を書き込むためのカレンダー。この価値観や定義はもう過去のものになってしまったのだと思います。
そして単に綺麗なだけのカレンダーも、あまり求められていないと思います。だって綺麗な写真はスマホやパソコンでいつでも見ることが出来るのですから。

光風流のカレンダーをお買い求めくださった皆様に喜んで頂く事が出来る、その事をしっかりと考え色んな挑戦をしたいですね。そのカレンダーから人気(ひとけ)を感じる事が出来たり、他では得られない情報が得られたり、カレンダーでニコッと出来る事があるとか、何が出来るかなぁ。とにかくウキウキするようなことイッパイ盛り込みたいですね。

そんな事を思った2017大晦日、今年のブログはこれにて。
2014年1月1日から毎日書き始めて丸4年、5年目に入る明日からも毎日書いてゆきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

どうぞ皆さん良いお年を。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。