時代とともに移り変わってゆく年賀状の価値

こんばんは。内藤正風です。

最近年末になると、いつも思う事があります。それは「年賀状ってお送りした方がいいのかなぁ。。。」って事です。

昔は年賀状が喜ばれていたのだと思います

そもそも現在の年賀状の元は、平安時代に遠くて年始のあいさつに行けないところの方に文章での挨拶が行われていたものがはじまりだそうです。それが時代を経て、明治に入って郵便制度が確立した以降に葉書で行うようになったそうですので、年賀はがきってスタイルはそんなに古いものじゃないって事ですよね。150年って感じでしょうか。

その頃は電話も普及していないですし、年賀はがきによるご挨拶って凄く喜ばれたんだろうなって思うのです。
しかし今や、FacebookやLINE、Twitter、その他様々な連絡手段がありますから、葉書でのご挨拶って本当に儀礼としての存在になっちゃったんだなぁって感じます。

年賀状と言う名の折り込み広告

その上、日本の郵便制度は世界に誇る素晴らしいもので、ちゃんと所定の期間に投函すると1月1日に配達してもらえ、その事が逆にたくさん届く年賀状の中の一枚になってしまうんですよねーー。
これって下手すると新聞の折り込み広告みたいになっちゃいかねないですよね。鷲づかみにされて”ポィ”・・・みたいな。。。いや、もしかすると折り込み広告以下に捉えられているかも。。。(笑)
そんな事を思うと、年賀状と言う形態ではなくもっと他の方法で、年賀状をお送りさせて頂いている先様に喜んで頂けるような方法を取った方が良いんじゃないかなぁなんて思ったりもするのです。

世の中の価値観は時代とともに移り変わってゆくもの

儀礼として年賀状をお送りしないと先様に失礼になるって感覚は今の時代の中でホボないと思うのです。少なくとも私は年賀状来なくても「失礼な奴だ!!」なんて全く思わないですもんー。
って事は、単なる社交辞令的な存在になってしまっているって事であるならば、年賀状と言う形でお送りさせて頂く必要は無いんじゃないかなぁと感じるのです。もっと他に喜んで頂ける手法があるんじゃないかと。

そんな事をここ数年、年末にいつも思っています。皆さんはどう思われますか?
正直いって、私の年賀状が届こうと届かなかろうと関係ないでしょー。(笑)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。