グループや組織で、相手に自分の思いを伝え共感してもらいたい時に絶対に必要なただ一つの事。

こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

世の中は連休です。そして私は、本部いけばな教室に居ます。
みんな遊びに行かれているのか、お稽古にお越しくださる方が少なくて寂しいなぁ―――って思っています。

※写真は本文に関係ありません。ちょっと使いたかっただけです(汗)

 

そんな中、今日は支部の役員の先生方とお話させて頂いたのですが、そんな中で自分で役員の先生方にお話させて頂きながら”そうだよな~”って改めて思う事があったので、自分の忘備の為にも書いておこうと思いBlogを書いています。

それはどういう事かというと、相手に自分の思いを伝えるのは”百の言葉”ではなく”熱さ”だと言うことです。

相手に自分の想いを伝えるために、言葉や裏付けは大切です。

何かを相手に伝えたい。あるいは理解してもらいたい。って言う時に言葉は大切です。
だって何も言わないのに相手に伝わるようなことは絶対に無いから。

♪俺の目を見ろなんにも言うな~♪って、兄弟仁義の歌詞に有ったり、”以心伝心”という言葉が有ったりします。
確かにそう言うこともあるでしょう。
相手が言わんとする事を感じる事もあるかもしれませんが、まあほとんどそんなことは無いです。
逆に「なんでわかってくれへんの---。。。」って事の方が多いです。

これって、自分では相手に伝えているつもりでも、相手には伝わっていないって事の現れですよね。
まだ伝わっていないくらいならばイイ方で、時には変な風に伝わってしまっていて、余計話がややこしくなってしまっていたりする事もあります。

こんな事がしたい!こんな事に協力してほしい!そんな自分の思いは、言葉でなければ相手には伝わらないです。
しかし私は、言葉だけでは自分の思いは相手の人に伝えきれないと思っています。
文字として言葉としては伝わっても、その本意の部分は伝わらないと思うのです。

そこで必要になるのは「熱さ(あつさ)」だと思っています。

元の熱さが熱いほど、その熱さに触れている時間が長いほど、「熱さ」は強く伝染する。

「熱さ」とは何かというと、情熱とか熱意、熱気、熱狂、熱血、熱情、熱心とかの「熱さ」です。

1つのグループや組織があり、そこで一番の原動力になるのは「熱さ」だと私は思っています。
もちろん色んな理由や意義のような物は不可欠でしょうが、百の理屈が有っても「熱さ」がなければ相手の人には本当の意味では伝わってゆかないです。

私はグループや組織というのは、お風呂と同じだと思っています。

こんなお風呂ほとんど見ないですね。

 

お風呂で種火だけ付けていても、風呂釜の水の温度はほとんど変わりませんよね。
燃やしている炎を100℃にしたら、風呂釜の水は20℃から30℃くらいにはなるでしょう。
この炎を200℃にしたら、風呂釜の水は40℃から50℃くらいにはなるでしょう。

もとの火がどれだけ熱く燃えているかで、お水の温度は変わってきます。

そしてもう一つ。
同じ温度で炎が燃えているならば、長く炎にあたっている方がお水の温度は高くなりますよね。

熱さの熱源は自分自身

まずは自分自身が絶対的な熱さをもつ。
あるいは中核となるメンバーが熱さをもつ。

周りからウザがられていいです。
ってかウザがられるくらいの熱さが絶対に必要です。

だって自分に熱さが無いのに周りの人の温度が上がることは絶対にないです。
私の廻りはみんなクールだからーとか、みんな解ってくれない。。。って思っている時って、自分自身の熱さが全然足りないんです。
自分の熱さが足りないから、伝わった熱が現状になっているのです。

熱さを嫌う人に基準を置くと、そのグループや組織は衰微の一途をたどる

よく「あまり言って辞めてしまわれたら困る」とか「嫌われたくない」とかって言われる方がありますが、熱さを持たない人はいつかは離れて行かれます。遅いか早いかの違いだけです。
もっと言うならば、熱さを持たない人が大勢を占めてしまうと、そのグループや組織は衰退の一途をたどるしかなくなります。
だって現状維持を第一と考えると言うのは衰微しかそこには無いのですから。

だったら熱さを持つ人を一人でも増やしたり、いまの熱さをより熱くなれるようにしていった方が、その熱さに共感してくださる人が現れる可能性が出てきますよね。

衰微してゆくのを座して見ているのが良いか、熱さをどんどん出して共感してくださる仲間が増える可能性が有る方が良いのか、もう答えは明白ですよね。

熱さは素晴らしい事です。
熱さこそが自分の思いを伝える大きな力だと私は思っています。
熱さこそが共感する仲間を増やす大きな力だと思っています。
みんなで松岡修三ばりの熱さをどんどん出してゆきましょう!!!

そんな事を改めて思った今日の教室でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。