いけばなのお稽古をされている人に、内藤がお奨めしている「お花長持ちのアイデア」

こんばんは。
今日はKeisuke okunoyaのサングラスが届いたので、嬉しくてかけながらパソコンに向かって日曜日に開催する「夏季セミナー」のスライド作りをしたら、サングラス効果でうす暗いのと、度入りレンズじゃないのとWで、たんに見えにくかっただけだった、いけばなの光風流家元 内藤正風です。

嬉しくてサングラスかけていても、度が入っていないので見えていません。
近日中にこんな姿のわたしを見かけた時には、見えていないって思ってくださいね~(笑)

これからの2ヶ月ほどが、年間で一番お花の日持ちが悪いシーズンです

梅雨が明けていよいよ夏本番になりましたね。
これから気温はどんどん上がっていくばかりです。

これからの2ヶ月ほどは、1年間で一番お花の日持ちが悪いシーズンになります。

お花の日持ちが悪いといっても、皆さんが思っておられるほどは日持ち悪くないですよ。
まあ1週間は最低でも持ちます。
えぇ~1週間持たないーー!って言われる方は、これから書く事を実践してみてください。

お花が早く傷む原因の一番は「お水の傷み」

夏にお花がなぜ早く傷むかご存知ですか。
それは気温が高いからではなく、お水が早く傷むからなんです。

確かに気温が高いと植物の細胞活動が活発になるので、ツボミが開くまでの期間は冬よりも短くなります。
咲いた花が散るまでの期間も短くなります。
しかしお花は咲いたからと言ってすぐにしぼむものではありません。
(1日しか咲かないハイビスカスの様な1日花は除きますね)

では何故この暑い時期にはお花が傷みやすいのかというと、気温が高くて器の中のお水が傷みやすく、傷んだお水を吸うからお花が早く傷んでしまうって事なのです。

ちなみにどのくらいの期間で傷むかというと、これからのシーズンは1日で傷みます。
朝、器に汲んだ綺麗なお水が、夜には何かモロモロした様なものが水中に浮き始めています。
パッと見は綺麗に見えますが、よーく見たら傷み始めちゃっているのです。

なので、これからのシーズンは、お花を長持ちさせたければ毎日水替えをするのが一番です。

お稽古されている人に内藤がお奨めしている、お花長持ちのアイデア

お稽古をされている方へのお勧め

最近私がお奨めしているのは次の方法です。

お稽古にこられた日は、復習をかねてお稽古された形に生けなおしてお家に飾りましょう。
これは絶対にして下さい。
人間て1回練習しただけでは忘れちゃう部分がとても多いですので、復習するのは必須です。

そしてその日はそのまま飾って楽しんでくださいね。

復習は必須です。けれどその後は小さく分けて生けなおすのが一番です

次に今度は翌日です。
復習をして生けていたお花を全部抜いて、器に入っているお水を捨てて道具を全部洗います。
そしてこの器は綺麗に拭いてから乾かして片づけて頂ければ結構です。
このときに横着して器を洗わずに片づけると、汚れた水の成分が付いたままになってしまうので、次に使った時に水が傷みやすくなっちゃうので、必ず洗ってきれいにしておきましょうね。

そしてお花は、2つか3つ位にわけて小さな器に生けて、色々な場所やお部屋に飾るようにしましょう。
なぜこんな事をするかというと、2つか3つに分けるということは一つ当たりに生けている本数が少なくなるって事です。
元が10本あったお花なら、3つに分ければ3本と3本と4本になります。
こんな風にお花の本数が少ないと水替えもそんなに大変な作業ではないですよね。

みなさんが水替えを面倒くさいと思われる一番の原因は、お花の生け直しですよね。
水替えのたびにお花を生けなおす作業だけで、30分も1時間も掛かっちゃうって思うと「まっいいか~~」ってなっちゃいますよね。

お花を飾るにあたって一番大切な事とは

お花を綺麗に生ける事も大切な事ですが、それよりももっと大切な事があります。
それは、お花を楽しむ事!!そして1日でも長く楽しむ事!!!なんです。

お稽古にお越しの皆さん、是非試してみてください。
今までよりももっとお花を気軽に楽しめるはずです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。